カテゴリ:旅(ヨーロッパ、アメリカ)( 33 )


チューリップ博物館

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一年前の旅の記録、まだまだ続きます。(こちらの記事の続きです)
アムステルダムの、アンネ・ミュージアムを運河を挟んで向こう側にある、アムステルダム・チューリップ・ミュージアム

私たちがオランダを訪れたのは夏でしたので、残念ながらチューリップの花を町並み、郊外で見かけることはなく。
でも、やはり本場に来たら少しはチューリップの面影を感じて見たくなるもの。

このチャーミングなチューリップ博物館は偶然通りかかって見つけたのですが、こじんまりとした店内に、チューリップの球根を始め、チューリップ関連の物たちが沢山!
オランダのお土産の一つとして色々物色できました。

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球根は、飛行機で持ち帰りできるものかどうか、お店の人が教えてくれるので、購入時も安心です。
このように、花の姿と名前、説明が分かりやすく展示されています。
中には、今密かにブームの原種のチューリップも見かけました。


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チューリップの種類も沢山ありすぎて、どれを選んだらいいか、かなり迷います。
アメリカにも販売されていたかも・・・と思われる種類もあり、ますます混乱(笑)。どうせなら、ここでしか手に入りそうにないものをーーーと、とりあえず原種チューリップを求めました。


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お店の外はすぐ運河で、観光客も一杯!
でも街にお水があると言うのは、とても風情があっていいものです。

窓の外の運河とチューリップの物色で、とてもオランダらしい気持ちを味わえたひと時でした。


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by marie-foliage | 2018-08-08 05:30 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

Broek in Waterland の風景



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Broek in Waterland の小さな村の風景を。(前記事の続きです)

人影もまばらで、風の存在のみ感じながらの村散策。
観光名所巡りより、こんなあてのない、ブラブラお散歩の旅が大好きです。インスピレーションや五感も、こんな緩い時間の方が全開になるような気がします。

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すぐ近くには、海が。
風が創り上げる波が、休む暇なく波模様を描き出しています。
本当にこの風があるからこそ、風車が生まれたのだなぁーーーと、実感します。

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村には、可愛らしい家々がたくさん立ち並び。
こちらは、りんごの木のエスパリエ。装飾的でありながら、風除け、目隠しにもなりますね。

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こちらはプラタナスでしょうか?こちらの御宅のシンボルツリーのように存在を放っていました。
手入れがなされた庭を見ていると、リタイアの人々が多いのかな?と思うと同時に、暮らしを大事に手をかけている余裕が伝わってきます。


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家の様々なディーテールを見るのもとても楽しい。
そしてお庭は、つげのような常緑のヘッジの中に、白ライムグリーンの紫陽花がマッスにデザインされて。あえて色ものの花を使わないのがシンプルでシック。

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こんな小径も、イマジネーションがそそられます。
お散歩の紳士と少しお話しさせて頂きましたが、リタイアでこの地に移り住んだのかな?と思いきや、ここで生まれ育ったんだよ!とのこと。
そんな方も住んでいる村ーーー。
ここで生まれ育った人生って、どんな風なのでしょう・・・
しばし空想の世界に浸ってしまいます。

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こんな小さな運河が村中をよぎっていて。
水辺の風景がそばにあったら、自然に詩人になれそう・・・?!笑


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散歩をしていても殆ど人にも会わず、異国での村散策をしっかり楽しむことができました。


アムステルダムからバスでこの村に来ましたが、オランダは道も空いていて、渋滞もなくすぐに来ることができました。日帰りで十分楽しめる、小旅行にお勧めの村です。













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by marie-foliage | 2018-07-18 07:05 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

オランダの小さな村

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一年前のオランダの旅の記録ーーー。
まだ全て記録を残していないので、記憶のある限りアップして行きたいと思います。途切れ途切れで更新して行くと思いますので、どうぞ宜しくお付き合い下さい。

こちらは、アムステルダムからバスで小旅行した、Broek in Waterland という小さな村。
可愛い家々が並び、人影もなく、とても静かな地。
ヨーロッパは、こういう小さな村が本当にチャーミングで、大好きなのです。

この村にも、至る所に小さな運河があり、私はしばし水の流れに見入りました。

すぐそばには海もあり、そこから吹き付ける風が水面をなぞると、まるで、さらさらさら。。。と音が聞こえるかのように、レースのようなさざ波が細かく立ち、流れの早い雲は水面に木々の影を落としたり、消したりを繰り返します。
光と陰も、それによって生まれる偶然の造形も、オランダでは一瞬のことなのです。
常に風があり、雲が動き、天気が変わりーーー。

昔からオランダの画家たちはこの光の中で暮らしたからこそ、レンブラントのような芸術を生み出したのだなぁと理解できました。

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そして、家族からちょっと離れて村の奥の奥に一人で歩いて行って出会ったのが、写真トップの光景ーーー。

辺りには誰もおらず、しばし風と水との対話を楽しみました。
子供の頃、よく近くの同じような自然を感じられる場所に一人出かけて、こうして対話をしていたことを思い出し。
小さな頃の自分と、今の自分は何も変わらず、肉体は歳を重ねて変化はしているけれど、魂は何も変わっていないーーー
私は私。
誰か人と向き合っている時には感じられない、自然だけと向き合っている時は、自分の本質の魂動のみ感じられます。


ーーーどれだけ時間が経ったのでしょう。
遠くから、家族が探しに来る声が聞こえました。

異国の地で、小さなデジャブのような体験をしたひと時でした。





同じ村でのお写真続きます。pcを変えたばかりでまだ勝手がよく分からず、ゆっくりペースになるかと思いますが、また次のブログ記事に続きます。









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by marie-foliage | 2018-07-14 01:24 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

オランダ漁師さんのポマンダー

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10月ももう終わりに近づきましたが、11月に入ると、ホリディーシーズンに向けてのゴングが鳴るような気がするここ数年です。笑
foliage でも、今年は12月の頭にポマンダーワークショップを開催致しますが、それにちなんで、この夏オランダで偶然出逢った、ポマンダーのお話を少し。

アムステルダムからバスで数十分郊外に行くと、色々な村が点在しています。
その中にかなり観光者向けの小さな町があり、そこはパスしようかと思ったのですが、せっかくバスに乗ったのだしーーーと、ひやかし半分で途中下車しました。
そこに、Volendam museum という、素朴でこれまた観光者向けのオランダ衣装小ミュージアムがあり、入ってみることにしました。オランダの昔からの衣装が色々展示されていてとても興味深かったのですが、その中で男性の正装風の衣装の胸元に、きらりと光る飾り物を見つけました。
これはどう見ても、ポマンダーです!

現代はポマンダーと言うと、オレンジなどの柑橘類にクローブのスパイスを挿した、丸い香り玉のみを思い浮かべますが、香りの歴史の過程では、金や銀、陶器などの(細工)容器の中に、香料を入れていた時代もあり、その装飾品をポマンダーと呼ぶこともあります。
昔のヨーロッパ絵画などを辿ると、手に持つポマンダー、腰に下げたポマンダーなどの絵が残されており、非常に興味深いものです。(More↓に、画像をお借りして、少々貼っておきましたので、是非ご覧下さい。)

昔の絵画に描かれていた小さなポマンダー容器とそっくりなものが、そのミュージアムの男性の衣装の胸元に飾られていたので、これは生の歴史を肌で感じるまたとないチャンスでもありますので、早速ミュージアムの方に話をうかがってみました。
その男性も、まさかの偶然で正にその展示されていたポマンダー付きの正装衣装を着てらっしゃったので、写真も撮らせて頂きました。
上記と下記の写真が、それです。

展示されていたオランダの衣装は、一般市民の人々の衣装が殆どのようでしたが、こちらの正装衣装もまた一般市民ーーー漁師さんの正装衣装なのだということでした。
結婚式や日曜日の教会など特別なオケージョンの際には、このような晴れの日の正装衣装を身につけていたそうなのですが、漁師さんが多かったこの村の男性は、におい消しのためにこの「アンバーアップル」と呼ばれるアンバーグリス(クジラ由来の香物)を銀の容器に入れて、胸元に下げていたのだそうです。
場所柄なのか、時代なのか(その昔ハーブを使用する以前は、このアンバーグリスが香水がわりであったようでs)、ポマンダーの中身はハーブではなく、クジラ由来のアンバーグリスで香りを立たせ、におい消しにしていたのですね。
今はただの飾りとして、胸元に下げられているそうです。

天然香料にも、植物由来のものと動物由来のものがありますが、現物は見れなかったものの、動物由来の香料を取り入れていたオランダの庶民の歴史に触れることができ、香りの文化、歴史に理解をさらに深めることができました。

クリスマスに作るポマンダーも、このような歴史の流れの一エピソードを知っているといないとでは、理解に大きな差が出ます。
昔の歴史を想像しながらハーブクラフトを作成することは、ハーブと暮らしを共にしてきた人々の歩みのエッセンスを感じ取る特別な時間です。
私が皆さんと共有させて頂きたいのは、このような感覚なのです。

12月のワークショップでは、このような歴史のお話もさせて頂きます。


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More/絵画に見るポマンダー
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by marie-foliage | 2017-10-30 08:04 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

アムステルダムの街並

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この夏のオランダの旅の記録の続きです。

あっという間に10月になり、旅の記録も追いついていませんが、細々とでも記憶が遠のかないうちに残していけたら・・・と思います。

オランダ最後の訪問地は、アムステルダム。
オランダ初めての都会になりましたが、パリやロンドン、他の国の都会とは違って、本当にのんびりとした雰囲気が漂っています。
車が少なく、自転車が多いせいでしょうか。それとも、運河が至る所にあって、水と街路樹ののどかさが、ゆったりとした雰囲気を漂わせているからなのでしょうか。人々の落ち着いた穏やかな気質のせいなのでしょうか・・・

運河沿いには、7月だというのに新緑のような明るい緑色の街路樹が、背後にあるお菓子のような建物をレースで包むように並んでいて、それはそれはきれいな光景でした。Elm Tree(ニレの木)だと思います。
気候はバークレーとさほど変わらないかな、と思う冷涼さでしたが、オランダのお天気は本当に数分毎に変わっていきます。
さっき日が照っていたかと思うと、もう小雨がぱらぱらと降って来て、それもあっという間にやんでいたり・・・。
雲の流れも早いのです。訪れてみて、風車の国の意味が分かりました。

日の暮れるのが遅いこの季節、ある夕方に、急にぽかぽかとお日様が照ってきました。
イソップ童話の「太陽と風」のお話のような、上着を脱ぎたくなるような、「ぽかぽか」加減。言葉で表すのは難しいのですが、生まれて初めて、あのようなぽかぽかさを、体験しました。日本の春のぽかぽかとはまた違う、穏やかで、じんわりとかすかな、ぽかぽか。
「太陽の光の温かさ」というのを感じたのは、このオランダで初めてで、それも夕方という時間帯の不思議さも相まって、心に残りました。

太陽は一つなのに、国によって、その太陽の光の加減を感じる具合というのは、さまざま・・・。
日差しの強さ、弱さ、そして、暑さ、温かさ。

不思議だなあと、思いました。
地球って、さまざまな感覚を味わえる場所なんだなあ・・・と、あらためて思わされます。多様性というものは、実は素晴らしく体験の可能性があるということですね!

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さて、オランダは他の地域もそうでしたが、ここアムステルダムも、とにかくどこもかしこも自転車だらけで、うっかり観光者よろしく自転車道をのろのろ歩いていていると、自転車にひかれそうになります(!)。笑
ロコの人たちは慣れたもので、スピードがありますが、観光客の自転車はゆっくり戸惑いながらの運転なので、すぐに分かります。
みんな、駐車させている時には布に包まれた重い鎖の鍵をされていて、それがとても印象に残っています。

また、私たちが宿泊していたアパートは運河沿いで、運河でパレードがある日に当たりました。
その日の前日、運河に一艘の船がやってきて、橋の下辺りで停まったかと思ったら機械のショベルで運河の中をかき混ぜ、なんと・・・!運河に沈んだ自転車を引き上げているのです!つまり、運河内のお掃除ですね。
1時間以上も作業を行っていたのでしょうか・・・引き上げられた自転車の台数は一体どのくらいあったことでしょう。
私たちのアパートの前の運河(の一部)だけでも、100台はあったのでは。
中々遭遇できない?!珍しい現場を目の当たりにして、びっくりしました。笑


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ヨーロッパは、ちょっとしたディスプレイが、はっと目を引きますね。色合いが、とても美しいです。
オランダのどこのマーケットに行っても、ベリーが、こんなボート型の容器に入れられていて、とても可愛らしかったです。
ちょっとした目に残ったこと・・・が、旅の思い出に残りますね。

バークレーも、ピースマークの容器にフルーツをのせてマーケットに出したら楽しいのに!!笑


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by marie-foliage | 2017-10-10 14:27 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

ユトレヒトの花市場

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この夏の旅の記録の続きです。

ユトレヒトでは、土曜のヤン教会広場の花市場/Bloemenmarkt に出かけてみました。
切り花、鉢植えがメインで、球根も少々販売されています。

観光客よりは、地元の人たちがお買い物に来ているような、日常感がありました。きっと、チューリップの季節であれば、品揃えもまた違うのでしょうね!

面白かったのは、なんとなく、アメリカの花市場の切り花の雰囲気と、そんなに違和感がないなぁ。。。と感じたこと。
それもそのはず、(私が利用したことのある)ロスやサンフランシスコの花市場には、オランダからの輸入花もたくさんありますから、そう感じたのも不思議はないのかもしれません。


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やはり運河が多いせいでしょうか?そんなに暑くないオランダの初夏でも、とある宿泊先では蚊に悩まされました。
こちらのシトローエンセンテッド(におい)ゼラニウムと表示されているゼラニウムは、蚊除けにいいとサインが。
我が家にもありますが、アメリカでは "Lemon fizz" の名で知られているかと思います。

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とても美しい紫陽花。"Hortensia vast" とサインがありました。日本語訳にかけてみましたら、「広大なる紫陽花」!と。笑

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ヒューケラとセダムのコントラストが目に鮮やか。

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市場のそばでは、購入した切り花を手にした男性も見かけました。花市場のお花は、他で購入するよりお手頃価格だそうで、地元に人たちに気軽に利用されている市場なのが窺えます。
市場の片隅でアコーディオンを奏でていた男性は、私がカメラを向けたら、こんな風にポーズをしてくれました。
お花も素敵ですが、こんなワンシーンが、結構旅の記憶に残ります♪

・・・・・・・・・・・・・・・

ユトレヒト Bloemenmarkt
土曜日:朝7:00頃〜夕方5時頃まで





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by marie-foliage | 2017-09-14 14:12 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

ユトレヒトでの不思議な出逢い。

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この夏のオランダの旅の続きです。

デルフトから南下し、ミッフィーの故郷、ユトレヒトへ。
訪れてみると、ユトレヒトは程よい都会感と、ゆったりとした空気感のバランスがとても素敵な街でした。
街のサイズも、少しの刺激とゆったり感も、のんびり屋の私にはぴったりで、この街がすっかり好きになってしまいました。

ユトレヒトに着いたその日、ちょっぴり不思議なことがありました。

娘が買い物をしている間、私はお店の外で運河でも眺めながら座って待っていようと思ったのですが、ベンチももう一杯で、座る場所がありません。
ふと、パイプ椅子がそこらに数個あったので、(勝手に)座ってみました。
間もなく、どこからかご夫婦が現れ、私の横に同じくパイプ椅子を並べて座りました。と同時に、その小さな子供たちが三人程、また同じようにパイプ椅子を広げ、そのご夫婦ーーーご両親と向かい合うように椅子を移動させて座りました。
気づいたら、私は、まるでそのご家族の一員のように、その輪の中に入っていたのです!笑

「どうしようーーー」とちょっと汗と苦笑いが出てしまいましたが、ひとりの男の子が、立ったままです。
はっと気づくと、私の右横に未使用のパイプ椅子があって、私に遠慮して座れないでいるようでした。
私は、「この椅子使う?ここに座る?」と聞きましたが、彼も遠慮して、首を横にふります。

これがきっかけになって、いきなりミセスが打ち解け、私に話しかけてきました。どこから来たの、出身はどこ、家族は?
英語を余り話さないようで、私の下手な英語と、苦肉の会話ですが、なぜか心と心には、温かいものが流れているのが分かります。
そうしているうちに、小さな女の子が、自分の食べていたグミを食べてと、私に袋を差し出します。「ありがとう」と言ってごちそうになると、女の子はまっすぐな目で笑顔を私に届け、彼女の汚れのない純真な心が伝わってきます。

一体どうして、こんな異国で、こんな偶然によって、見知らぬご家族と、円になって座っているのでしょうか!!
傍目から見たら、きっと不思議で面白い光景だったに違いありません。笑

もっとお話をしていると、そのご家族は、シリアから来たとおっしゃいました。きっと移民されてきたのでしょう・・・。
ミセスが、「オランダ語も余りしゃべれず、言語は難しいわね」とぽつりと言ったその言葉の余韻に、そのご家族の境遇を想像し、私には分かり得ない深い想いがあるように感じました。

不思議の時間の終わりは間もなくやってきて、目の前の工事していたビルから突然作業員の男性が出てきて、「それらは私たちの休憩用のパイプ椅子で、そろそろ片付けますので」と言って、私たちはすぐ立ち上がり、お別れをしました。
ずっと、何度もお互い振り返りながら、「さようなら」を・・・。


ユトレヒトに着いてすぐに、なんて不思議な出逢いがあったことでしょう。

移民の国、アメリカに住んでいながら、正直私は今まで、自分が余り移民だと意識したこともありませんでした。有り難いことに、アメリカにいて移民としての困難に、さほど遭遇せず暮らしてこれたせいだと思います。
けれども、ユトレヒトで出逢ったそのご家族の、多くを語らぬ言葉から、さまざまな境遇と思いがあることを、想像しました。
ヨーロッパは陸続きであるが故の、さまざまな移民の実情があること・・・そのことを、私は見せられたような気がしました。

その時は、どうしてこんな不思議な短い出逢いがあったのか、まるで理解ができませんでしたが、その後の旅で、アムステルダムを訪れた時ーーー。
このご家族との出逢いの意味が、少し分かったような気がしました。そのお話は、また後日談で・・・。


その後、街角の広場で奏でられるギターの音色に聴き入り、この異国の街のお菓子のような家々を眺め、行き交う人々を眺めていたら、ふいに胸が一杯になりました。
さまざまな人たちが、さまざまな各自の人生の境遇を引き受けて、一生懸命生きているーーー。
私の想像のできない世界や人生がまだまだこの地球にはたくさんあり、けれど、どの人たちも、どの人生も、それは素晴らしく尊くて愛おしいのだーーー。

ギターの音色が、ユトレヒトの流れ行く雲に空高く吸い込まれていき、一層私の涙を誘うのでした。


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by marie-foliage | 2017-09-03 13:30 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

リンネ縁の地/ライデン大学

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オランダの旅の記録の続きです。
(上写真は、ライデン大学植物園入り口のすぐ脇にある、美しい運河)


アロマやハーブを勉強されてらっしゃる方には既にご存知、「分類学の父」と呼ばれるスウェーデンの植物学者、リンネ
植物のみならず、生物の学名を、属名と種小名の二語のラテン語で表す二名法で体系化した人として知られています。

2015年に北欧を旅した時には、お札になっているリンネを眺めるにとどまり、リンネ縁の地には足を運ぶことが出来ませんでしたが、ここオランダで縁の地の一つを訪れることができました。

1730年代、リンネはハンブルグ、オランダ、イギリスなどを訪問しますが、シーボルトで有名なここライデン大学でも過ごしました。
大学の植物園の拡大にも貢献したそうで、植物園内には、リンネの像もありました。
リンネは多くの科学者たちと知り合い、交友を深めたようです。また、その人たちの支援の元、著書『自然の体系』を出版することになったそうです。
(ライデン大学は、シーボルトのみならず画家のレンブラント、哲学者のデカルトなど沢山の著名人も学んだ、オランダ最古の大学。大学植物園内には、シーボルトが日本から持ち帰った植物も植栽されており、また、世界で最初に日本学科が設置された大学なのだそうです。)


ハーブの歴史で学んだ人物の縁の地の一つを辿ると、紙上の偉人の息吹を感じられて、より身近に理解できていく気がします。

旅の持つ、大きな力ですね。


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植物園自体はーーーやはり大学経営ということで、余り大きな期待を持たずにご訪問されることをお勧めします。



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by marie-foliage | 2017-08-25 01:05 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

ゾイデル海ミュージアム(2)/アポセカリーショップ

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ひとつ前の記事の続きになりますが、オランダのゾイデル海博物館の敷地内には、1930〜50年代に実在した薬局が移築されたものもありました。
メディカルハーブに携わる者としては、興奮せずにはいられない場所。

棚にずらりと並べられた薬ビンを眺めるだけで、わくわく感が止まりません。
ボランティアとしてお店に立っていた女性に話を聞くと、おそらくビンの中はドライハーブがメインだったと思う、とのこと。
昔の器具も色々展示されていて、とても興味深いものがありました。

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昔のハーバリストは、自分で植物を育ててそこから薬の数々を作っていたそうで、お店の裏の方にはハーブガーデンを再現したものもありました。

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そして一つ、気になったことが。

実は、2012年に二度目のベルギー/ブルージュの旅をした時にも見かけたことのある、薬局(アポセカリーショップ)に看板のように取り付けられている、大きく口を開けた人の顔の像。
こちらのお店の入り口にも取り付けられていました。

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ベルギーの旅をした時も「これは一体何の意味だろう?」と不思議に思っていましたが、この店内の展示物で、その謎が解けました!

店内奥には、さまざまなお顔の像が、”The Mussulman" という表題でたくさん展示されていました。
直訳すると「イスラム教徒?!」なのですが、ターバンを巻いた男性像が多く、こちらはつまりトルコ人ーーー阿片(ポピー)が薬(鎮痛薬モルヒネ)に使われていたことに所以するようなのです。
またこの口を開けたお顔は「病人のシンボル」でもあり、中には、舌の上に正露丸や仁丹!のような小さな黒い丸い粒のお薬を乗せたお顔の像もありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5世紀前後、イスラム圏の交易網が発達し、インドや中国、アフリカの中部などの各地にアヘンはもたらされた。アラブ商人は医薬品としてのアヘンを商品とみなしていた。東アジアにも伝来した。シルクロードを通じて、アラブ商人が持ち込んだと考えられている。500年頃に薬学者であった陶弘景により編纂された『唐本草』には医薬品としてのアヘンの記述がある。それ以前に、シルクロードを通じて持ち込まれた医薬品、底野迦(てりあか)にはアヘンが含まれていたとの指摘や、三国時代医師である華佗の用いた麻酔薬、麻沸散にアヘンが含まれていたとの指摘がある。当時の中国において、アヘンはレクリエーション使用が行われることはなく、朝に至るまではアヘン禍に陥ることは無かった。

11世紀前後、イスラム圏との接触を経て、アヘンはヨーロッパに再伝来した。再び、医薬品として用いられた。15世紀頃からは麻酔薬としても用いられた。20世紀初頭までは民間療法の薬剤として用いられた。ヨーロッパにおいて、「アヘンの危険性の認知」や「アヘンの習慣を持つ者が多い中国人の各地への移住とそれによる中国人コミュニティーとの接触」に伴い19世紀には反アヘン運動が高まった。

大航海時代を経ての西欧諸国による海上貿易において、アヘンは重要な商品となった。中国では、西欧諸国、特にイギリスによりアヘンがもたらされ、アヘン禍に陥る。イギリスは交易において三角貿易の構造を構築し、アヘンを用いて資産を獲得した。このアヘン貿易は、規模や対象、時代こそ違うものの諸国においても同様の交易が行われ、オランダ、日本、トルコペルシアなどはアヘン貿易で資金を獲得した経験を有する。英中間において、アヘンはアヘン戦争の引き金となった。


Wikipedia より

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下記のMore⇩に、お顔の像のお写真を載せておきましたので、どうぞご覧下さい。
この後、オランダの色々な地の薬局でも、このようなお顔の像を何度か見かけました。
オランダ、ベルギーにお出かけになられることがあれば、是非この看板ならぬお顔の像をご覧になってみて下さい♪

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Instagram(こちらにも、旅の記録を発信中。よろしければどうぞ♪)




More・The Mussulman
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by marie-foliage | 2017-07-31 01:22 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)

ゾイデル海ミュージアム(1)(後日写真追加します)

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オランダ滞在3日目、Haarlemから車で北上し、ゾイデル海(エンクハウゼン Enkhuizen /アイスル湖)を見渡す地に設置されたゾイデル海ミュージアムを訪れました。
切符売り場からさらにフェリーに乗って、到着しました。

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ここは昔のオランダの様子を垣間見れる野外博物館で、ゾイデル海沿岸にあった昔の漁師町の民家や店などの建物、その他を実際に移築して暮らしぶりをも再現、展示されたもの。(18世紀後半〜19世紀前半のもの)
広い敷地には、建物が小川や庭、オランダには欠かせない風車などと一緒に村のように再現されていて、本当にどこか昔の村を訪れたような感じです。


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ちゃんとミニ運河?(実際には小川のようなサイズですが)も設置されて。
テーマパークと言うには余りにも自然な造りです。


まず風車の脇には、漁師町だった風情が展示されており、昔の漁師網などが小屋に下げられていました。
こちらの網も、紐を腐りにくくするために(多分殺菌作用のある)染料に浸けられていました。人の知恵は昔から素晴らしいですね。

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ここの展示場ではお魚(にしんなど)も昔風にスモークされていて、もうもうと煙が立っていました。
家族が食べてみましたが、美味しかったようです。

敷地内には、普通の民家、ブルジョアのお宅などの他、チーズ屋さん、お菓子屋さん、薬局などのお店や学校、郵便局、銀行、クラフトや昔の子供の遊び、乳搾りや手で行う洗濯など体験できる場もあり、家族連れも沢山訪れており、特に子供たちにも十分楽しめる造りです。
(また後日、お写真追加しますね)

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オランダの貸し民族衣装を着て体験もできるため、可愛い子供たちの姿もたくさん見かけました。

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所々、昔の人々の服を着て建物の中で実際に生活しているような人たち(スタッフ/ボランティア)がいましたが、この時代が本当に好きで、ここで働いている人もいるよう。(実際住み込んでいる人も?!)
言語も、当時の漁師村の方言で話しているため、今のオランダの標準語とは少し違うのだとか。


ランチのできるカフェがあるだけで、おみやげ物屋も何もなく、(お店によっては、少々買い物できるお店もあります)本当に当時の漁師町を散策しているようでした。
次の投稿では、続きで薬局の記事を。

こちらの記事も、また後日(帰国後?!)お写真を追加致しますので、気長にお待ち下さいませ。



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by marie-foliage | 2017-07-28 18:22 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)


美は、見る人の心の中に。


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