スギナの多大なる力

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<こちらの記事は、今後も新しい知識、更新情報を追記して参ります>


ホーステール(Horsetail)と言われるとピンと来ない方も、スギナと聞くと、お分かりになるかもしれません。
ではスギナとつくしは同じものかと言うと、同一植物で、スギナは栄養茎、つくしはスギナの胞子茎(花に相当する器官)に当たります。(右下の図を参照のこと)早春につくしが出た後、緑色のスギナが出てきます。

増えて困ると言われるスギナですが、この繁殖力こそ、私たち人間にもエネルギーを与えてくれる証なのかもしれません。


日本では東城百合子さんの「自然療法」でも、びわの葉と同じくその多大なる効能が知られているスギナですが、西洋のメディカルハーブの世界では、ちょっぴり脇に置かれているような位置づけでしょうか?

しかしながら、年齢を重ねるに従い弱くなってきているのを実感する爪、髪、骨、歯を、スギナに多く含まれているケイ素が強化するとなると、私的には見逃せないハーブの一つです。
近頃は、気が付いた時にハーブティーにして意識的に摂取しています。(熱湯で長時間煎じると、有効成分のケイ素が飛んでしまうそうなので、ご注意下さい)

もちろんそれ以外にも沢山の効能があり、昔から創傷治癒のハーブとして知られておりますし、リウマチや関節炎、そして緩和な利尿剤にもなるので、膀胱炎、尿道炎、排尿障害、良性の前立腺肥大などにも利用価値があります。
自然療法の世界では、「難病のくすり」としても知られています。(下記⇩参照のこと)

摂取、利用の仕方は症状により、ティーだけでなく、チンクチャー摂取、湿布、腰湯などさまざまに使い分けできます。


スギナの一番の特徴はケイ素ですが、その成分が含まれるが故に、がさがさする葉っぱを利用して、昔はメタルや木のポリッシュに使っていたのだとか。そして、英名では"Horsetail"の他に、"Bottlebrush"という別名もあるのですが、正にボトルのブラッシングにも使われていたそうです。
“Horsetail"の名の由来は、昔家畜のしっぽに、このスギナを一緒に結びつけてハエ除けにしていたからだそう。面白いですね!

ケイ素の他にもスギナはたくさんのミネラルを含み、「ミネラルの宝庫」と言われるほどで、カルシウムなどはほうれん草の155倍も含んでいるのだとか!野菜からだけでなく、このような薬草からも摂取しない手はありません。


実はこのスギナ、古生代からある、原始植物の一つです。
約3億年前、スギナの先祖は木のように背が高く(なんと数十メートル!)、大繁栄していたそうです。その後絶滅していきますが、生き残ったものが、今のスギナ、末裔となりました。
プリミティブないのちのDNAを持つスギナ、古生代の息吹を感じながら利用してみるのも夢が広がります。



スギナ/HORSETAIL 
(Bottlebrush)                  
b0319247_09142143.jpg学名:Equisetum arvense
トクサ科 
使用部位は、葉茎


☞ 心臓、腎臓の機能不全には禁忌。その他、妊娠中、授乳中、そして
微量ながらニコチンも含むため、ニコチンに敏感な方は注意する。
まれにスギナアレルギーの方もいるので、そちらも注意の事。

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スギナは難病のくすり

ガンや糖尿病、腎臓炎、結石、カリエス、肝臓病、胆嚢炎、リウマチ、神経痛その他に
驚くべき効果がある。
スギナは3〜16%の珪酸を含んでおり、この珪酸と共に他に含まれる未知成分が
多くの難病を治す力になっていると言われている。

化学肥料(や農薬)のまかれた土地に生えているものは避け、森の中や林の中のものが
特に効能が大きい。


                          「家庭でできる自然療法」東城百合子






参考文献: "Encyclopedia of HERBAL MEDICINE" Andrew Chevallier  「家庭でできる自然療法」東城百合子
       「英国流 メディカルハーブ」リエコ・大島・バークレー
       



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# by marie-foliage | 2017-02-22 09:05 | ハーブ

どんなもの、どんな人にもある役割。

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インドのある水汲み人足は2つの壺をもっていました。
天秤棒の端にそれぞれの壺をさげ、首の後ろで天秤棒を左右にかけて、
彼は水を運びます。

その壺のひとつにはひびが入っています。
もうひとつの完璧な壺が、小川からご主人様の家まで一滴の水もこぼさないのに、
ひび割れ壺は人足が水をいっぱい入れてくれても、
ご主人様の家に着くころには半分になっているのです。

完璧な壺は、いつも自分を誇りに思っていました。
なぜなら、彼がつくられたその本来の目的をいつも達成することができたから。

ひび割れ壺はいつも自分を恥じていました。
なぜなら、彼がつくられたその本来の目的を、彼は半分しか達成することができなかったから。


2年が過ぎ、すっかり惨めになっていたひび割れ壺は、ある日、
川のほとりで水汲み人足に話しかけました。

「私は自分が恥ずかしい。そして、あなたにすまないと思っている」

「なぜそんなふうに思うの?」
水汲み人足はたずねました。
「何を恥じているの?」

「この2年間、私はこのひびのせいで、あなたのご主人様の家まで水を半分しか運べなかった。
水が漏れてしまうから、あなたがどんなに努力をしても、
その努力が報われることがない。私はそれがつらいんだ」

壺は言いました。


水汲み人足は、ひび割れ壺を気の毒に思い、そして言いました。
「これからご主人様の家に帰る途中、道端に咲いているきれいな花をみてごらん」

天秤棒にぶらさげられて丘を登っていくとき、
ひび割れ壺はお日様に照らされ美しく咲き誇る道端の花に気づきました。

花は本当に美しく、壺はちょっと元気になった気がしましたが、
ご主人様の家に着くころには、
また水を半分漏らしてしまった自分を恥じて、水汲み人足に謝りました。


すると彼は言ったのです。

「道端の花に気づいたかい?
花が君の側にしか咲いていないのに気づいたかい?

僕は君からこぼれ落ちる水に気づいて、君が通る側に花の種をまいたんだ。
そして君は毎日、僕たちが小川から帰る途中水をまいてくれた。

この2年間、僕はご主人様の食卓に花を欠かしたことがない。
君があるがままの君じゃなかったら、
ご主人様はこの美しさで家を飾ることはできなかったんだよ」


作者不詳 菅原裕子訳

Christmas rose---Helleborus orientalis

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# by marie-foliage | 2017-02-12 08:53 | 心への言葉

ローズヒップ用のバラ

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© wikipedia                     © MONKEYDRUM



<こちらの記事は、今後も新しい知識、更新情報を追記して参ります>

私の主宰するクラスで時々ご質問を受ける、メディカル使用のバラのことを、ここにまとめておきたいと思います。

まずは、「ビタミンCの爆弾」としてビタミンCが豊富なことで知られるローズヒップティーのローズ。
こちらは、なんのバラの実でもよいのかと言いますとそうではなく、やはり野生種、もしくはそれに近いバラの花後の実を使用します。

日本のイノバラやハマナスなどの一重の楚々としたバラを、皆さんもご存知のことかと思います。これらはいわゆる野生種、Wild Rose に分類されます。(ただ、ぱっと見、一重のバラだからと言って、すべて野生種とは限りません。その後、人工or自然交配した種、ハイブリッド種でも一重のバラはあります)

野生種は、園芸種に比べて、どうでしょう。
過酷な土地に根をはやし、そこに生き延びていかなければなりません。
その「生きる力」が、強い芳香となったり、成分となった所以なのでは・・・と想像します。


薬効を期待したローズヒップに使用される代表的なバラは、ドッグローズ(Rosa canina)、ハマナス(Rosa rugosa)、シナモンローズ(Rosa majalis)などです。いずれも、Wild rose に分類されるバラです。(カッコ内は、学名です。特にメディカルハーブでは、英名ではなく、学名で購入したり栽培したり、調べることが基本です)

文献によっては、原種よりのオールドローズ(原種や自然交雑によって出来た亜原種、古代に交配されたと考えられる栽培種含む)、スイートブライヤー(Rosa rubiginosa)もローズヒップに使用されるようです。

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ドッグローズ(Rosa canina)

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ドックローズの花後のフラスコ型の赤い実は、昔からタルトやジャムにも利用されたらしい。
しかしながら、花には精油にできるほどの芳香はないため蒸留には使用されず、もっぱらローズヒップとして活用されてきたバラのようだ。

このユニークな名前の由来を記載しておこう。
一つは、このバラの根が狂犬病の薬となったということから。そしてもう一つは、「ダッグ(dag)」は「ダガー(dagger/ 剣)」の縮小語で、ドッグローズのバラの棘が大きく、鋭いことに由来しているという説もある。

ビタミンC(その他ビタミンA、B1、B2、K)、フラボノイド、タンニン、ペクチン、植物酸、ポリフェノール、カロチノイドなどを含む


■ ハマナス(Rosa rugosa)

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シナモンローズ(Rosa majalis)



スイートブライヤー(Rosa rubiginosa)

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卵型の実を付ける、スイートブライヤーの学名の種小名、'rubiginosa'は、ラテン語で「錆色」の意味。茎や葉が、茶色がかった赤色を帯びていることからついたと言われている。

古くは「エグランティン」と呼ばれ、シェークスピアの「真夏の夜の夢」では、ハニーサックルと一緒に甘い香りの天蓋を作るとして描かれているそうだ。ちなみに英語の」エグランティン」、フランス語の「エグランティーヌ」は、「野バラ」の意味だそう。


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ローズヒップを家庭の庭で収穫した場合は、色々注意事項があります。

霜が降りた後の収穫が、一番ローズヒップに甘味があるそうですが、早く摘まないと、褐斑病になってしまいます。
また、実の中をあけると毛で覆われた種が入っていますが、この種子は腸を刺激するそうなので食べない方がよいそうです。
自家製のローズヒップを作る時は、以上のような点に気を付けて収穫、処理、利用をすることをお勧めします。



参考文献:"Roses" Roger Phillips & Martyn Rix. 「ハーブ&スパイス大事典」ナンシー・J・ハジェスキー著 「基本ハーブの事典」北野佐久子著
  "Encyclopedia of HERBAL MEDICINE" Andrew Chevallier



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# by marie-foliage | 2017-01-29 16:20 | ハーブ

2017年度 アロマイントロクラスご案内


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アロマクラスFOLIAGE-Essence-も、御陰様で本年度2017年で第7期生を迎えることとなりました。

春からスタート予定の全8回のコースクラスの前に、アロマにご興味のある方、コースクラスにご参加を考えてらっしゃる方を対象にした、イントロダクションクラスを開催致します。イントロクラスは年に一度、この季節のみの開催となりますので、是非どうぞ!

皆様と植物のひとつの側面である、アロマの世界を共に味わえますのを、楽しみにしております。
(尚、コースクラスご参加予定の方は、イントロクラスは必修とさせて頂いておりますので、宜しくご了承下さいませ。)


アロマコースクラスのご案内記事こちら
 (こちらの記事にも記載してありますように、2016年度より、イントロ及び
  コースクラスのご参加費(受講料)改正をさせて頂きましたので、宜しくご了承下さい
  ませ。)
  

********


募集形態:■ 平日クラス:4/12/2017(水)
      (午前10時半頃〜午後2時過ぎ頃までの予定)

       ■ 週末クラス:3/19/2017(日)
      (午前10時45分頃〜午後2時45分頃までの予定)
       こちら3/19のクラスは定員となりましたので、
        ウェイティングでお受け致します。人数調整可能な時も
        ございますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

        この日以外でも、最小施行人数が集まりましたらば、
        クラスを増設できますので、お問い合わせ下さい。

       最小施行人数各クラス4名様。ひとクラス定員6名様
       先着順にお受け致しますので、お早めにどうぞ。


開催日時: 3月〜4月の間の、平日もしくは週末。
       ご参加ご希望者の方のご都合を調整した後に、クラス日を決定致します。
       最小施行人数に達しない場合は、週末クラスのみにさせて頂く場合もございま
       すので、宜しくご了承下さいませ。
   
       上記決定日以外、最小施行人数が集まりましたらばクラスを開催できます
       ので、お気軽にお問い合わせ下さい。
   
      
クラス内容: アロマのイントロダクション講義。
        20種前後に及ぶ、さまざまな精油のトライアル。(香りをかぎます)
        実習では、アロマスプレー(ルームスプレー)を作成。
        ハンドサニタイザー、虫よけスプレー、リネンウォーターなどにも応用
        できます。
        その後ティータイムにて、皆さんとくつろぎと交流の時間をもうけて
        おります。(簡単なリフレッシュメントをご用意させて頂きます)


○ 場所、ご参加費につきましては、下記の方法でお尋ね下さいませ。
  尚、開催場所はバークレーとなります。(バートご利用の際、最寄りの駅はノース
  バークレー駅となります。駅から徒歩10分〜15分ほどです。)
  お申し込み後、詳細をお知らせ致します。


○ ご参加費:$39-
  尚、1月中にお申し込み頂きました皆様には、ご参加費の$1-引きの早割を施行
  させて頂きますのでご利用下さいませ。
 
 お申し込み後のキャンセル、無断のご欠席はご遠慮頂けますよう、宜しくお願い申し上げ
 ます。


お申し込み、お問い合わせ:初めての方は、FOLIAGEウエブサイトのContact から
 メールにてご連絡下さいませ。
 その際に、ご参加ご希望の日(週末、平日、もしくはどちらでも大丈夫な方はその旨を。
 さらに都合の悪い日、曜日。)をご記載頂けますと幸いです。
 24時間以内にご返信させて頂きます。

 ご参加費は、お申し込み後に、当方にご郵送頂く形となります。


皆様のご参加を、心よりお待ち致しております。






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主宰、講師:Mari kato

日本メディカルハーブ協会(JAMHA)認定 メディカルハーブコーディネーター。
日本メディカルハーブ協会(JAMHA) 認定 メディカルハーブセラピスト。
日本アロマ環境協会(AEAJ) 認定 アロマテラピーアドバイザー。

30年近くに及ぶハーブとの関わりで培った経験をも絡め、アロマの世界を
ご一緒に楽しみ、追求していきたいと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。

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# by marie-foliage | 2017-01-26 13:24 | アロマクラス Essence

喉ケアハーブシロップ

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年末から長らくひいていた風邪ですが、途中から咳が出てきました。

ハーブティー、ティンクチャー、昆布の黒焼きやコーレン、その他外側からのケアーーー今まで色々やってきましたが、今回はシロップを作ってみました。
(いつも病気の時は、自分や家族が実験台です!)

所属している日本メディカルハーブ協会の資料を参考にして、あとは自分流も取り入れながら作ります。
(上記写真上列左から)リコリスルート、オレンジピール、ローズヒップ、フェンネルシード、(下列左から)ジンジャールート、クローブ、マシュマロウルート、ペパーミントを鍋に入れ、水から煮ます。
写真には載せていませんが、タイムやエルダーフラワーなども有効でしょう。
(タイム、ペパーミント、クローブ、フェンネルは少なめの分量をお勧めします。全部を揃えなくてもいいですが、ペパーミントやオレンジ、ローズヒップなどを入れると、飲みやすくなると思います。)

水量が約1/4まで煮詰まったらレモン汁とハチミツを加え、また数分煮たら、消毒済みの容器に入れて保存します。

お湯で割って飲むのもよし、ハーブティーなどにシロップとして垂らして飲むのもよいです。


これらのハーブの何が、喉や咳に良いのかーーー。
ひとつずつ、成分的にも意味があります。

それらを理解していくことが、ハーブ、そして自然界に愛を持っていく始まりになります。
ブログでは書き切れませんが、これからの私の主宰するクラスにて、皆さんにその意味をシェアさせて頂きたいと思います。

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今回はその他、ジンジャーの精油(エッシェンシャル・オイル)にも助けられました。
手持ちの無香料のクリームやコスメグレードの植物性オイルなどに精油を1滴ほど垂らして、喉や気管支の辺りにぬっておきます。

いつもはユーカリを使うことが多いのですが、今回はジンジャーを積極的に試してみたのですが、穏やかな効果を感じましたよ。
(ただ、衣類にしょうがのかほり!が移ることがありますので、首もとのあいた洋服で塗布されて下さい。)


喉風邪をひかれている皆様の参考になりましたら、幸いです。


「植物で、喉を癒す」六耀社さん過去コラム記事


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# by marie-foliage | 2017-01-16 07:42 | ハーブ


美は、見る人の心の中に。


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