カテゴリ:旅(ヨーロッパ、アメリカ)( 22 )


ローゼンダール・トレッドゴード(スウェーデン)

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さて、いよいよこの夏の北欧の旅の最終地点へ。(旅の前記事はこちら
スウェーデンは、やはり北欧の中で最も国際的で、中心的な存在。
首都ストックホルムに入ると、都市と緑のバランス感覚が素晴らしい、素敵な街だということを肌で感じました。

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ストックホルム中心地から約20分。緑豊かな島、ユールゴーデン島にある、ローゼンダール・トレッドゴードは、旅の終わりにふさわしい、とても美しくヨーロッパらしいくつろぎに満ちた素敵なガーデンでした。

「トレッドゴード(Trädgård)」とは、「ローゼンタールのお城の庭」、という意味なのだとか。そして「ローゼンタール」とは「バラの谷」の意。
ローゼンタール城は元々、王家の別荘地として作られたもので、今は財団によって管理されているそうです。

この庭園は、なんと5000ヘクタールもの大きさを誇り、バラ園の他にもハーブガーデン、リンゴやぶどうなどの果樹園、野菜畑、花畑、小麦畑などが広がっており、しかもシュタイナー教育のシュタイナーでおなじみ、「バイオダイナミック農法」で花や野菜が育てられているのが素晴らしい!
さらにこのような農法で行われているにも関わらず、あくまでも「農地」ではなく「庭園」という概念で運営されているところが、ここの庭園の特徴的な要素だと感じました。

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オープン時間の11時頃になると、温室を改造したカフェにたくさんの人たちが集まり始め、思い思いの場所でランチをとります。ガーデナーたちが育てた採れたて野菜やハーブ、そして石釜で焼いた自家製パンなど、ちょっとだけ私の住むカリフォルニアを彷彿とさせるヘルシーなメニューだと感じました。


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庭から摘んだ花々も無造作に飾られ。
パンなどは、セルフサービスで選びます。
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カフェのお隣の温室内のテーブルは、まだガラガラ。
お天気なので、みんな太陽の光を求めて外で食事をするのです!
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なんとも気持ちの良い屋外での食事!
鳥がパンのかけらをついばみに、そばに寄ってきます。
このゆったりとした空気と美しい庭園を眺めながらの時間は、至福のひと時。

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温室は、棟によってカフェや小物、ガーデン雑貨、苗などさまざまなショップにもなっています。
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下の写真の鳥はイミテーションですが(笑)、この庭園によく見かける、トレードマークの鳥のようでした。
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温室と反対側には、広大な敷地が広がって。
このゆったりした贅沢な時間こそ、ヨーロッパならではのもの。

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ガーデンの広大な敷地の奥の方には、
しっかり子どもの遊び場も設置されて。
北欧は、このガーデンだけでなく至る所でちゃんと作られた「子どもの場所」が
設けられているのを目撃しました。
遊具設備も、自然に溶け合う快い色合い。

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所々、こんな風に垣根で小部屋のような造りになっており、目隠しをいいことに、
このいすに腰掛けて、少々居眠りしました。
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皆さん、思い思いのところでおしゃべりしたり遊んだり、くつろいだり。
ストックホルム市民だけでなく、観光客にも「くつろぎの場」です。
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ここも敷地内!
こんな場所が首都の中にある贅沢!
正に自然と寄り添った首都。ですね。

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いつもヨーロッパを訪れる度に感じさせられるのは、このゆったりとした時間の流れ。

忙しすぎる現代人の耳元で、
走りすぎなくていいんだよ、もっと人間としてゆっくり自然と触れ合って。
いつもあなたのそばを通り抜ける空気や風を感じ、自然の色合いや香りの恵みを楽しみ、
人生をゆっくり謳歌して下さいね、と囁いてくれるている気がします。


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サイトはこちらから。(スウェーデン語です)

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by marie-foliage | 2015-09-28 07:39 |

フィンランド/Helsinki

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この夏の旅、前記事のコペンハーゲンでは、デイニッシュモダンの家具や絵、その他たくさんのデンマーク・デザインの歴史と展示物が満載の、「デザイン博物館デンマーク」も訪れました。昔給食に出た、あの三角形の牛乳パックも、デンマークデザインだったんですね。
そしてウォルト・ディーズニーも参考にしたと言われるチボリ公園(普通の公園ではなく、1843年に作られた、いわゆる遊園地です。とても叙情的でした。)も記事にしたかったのですが、
どんどん記憶は薄れ、夏も終わりに近づきましたので、次ナル地、フィンランドに移りたいと思います。

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森と湖に覆われた自然が豊かな国フィンランドは、ムーミンやサンタクロース、アアルトの建築やデザイン、そしてマリメッコで有名ですね。日本人なら、「かもめ食堂」でもおなじみです。意外に知られていないことですが、日本から一番近いヨーロッパでもあるそうですよ。

ヘルシンキの街は、実は想像していたのとちょっと違って、とても一言で表せないーーー不思議な雰囲気の土地でした。
他の北欧の首都とはまるで違う何か。
それはやはりこの国の位置、そして歴史が関係しているのでしょう。
帝政ロシア時代のネオクラシカルな建物、そしてスウェーデン領時代の近代建築がとてもまか不思議に共存していて、この雰囲気は、他の北欧諸国とも、他のヨーロッパ諸国ともまったく違う雰囲気を醸し出していました。

1917年に独立を勝ち取ったフィンランド。
機上から見た緑と湖に包まれた美しさとはまた違う、複雑な国の生い立ちを感じさせるかのような、街の雰囲気でした。

トップの写真は、エスプラナディ通りの中央にある、作家で詩人のルーネベリの像。
実はいつも(常に!)かもめが頭に止まっていて、それはつまり、いつも白いペイントがなされていて・・・笑
ルーネベリさんが気の毒でしたので、後ろ姿から。


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ロシアには行ったことがないけれど、ヘルシンキの街は、「ロシア」っぽい雰囲気がむんむん。
昔っぽさもあいまって、なんだか時が止まっているかのよう。
道の標識には、スウェーデン語のものもあり。この国の歴史を垣間見るかのようでした。

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こんな建物も、他の北欧諸国では見かけないものでした。

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「かもめ食堂」でも出ていましたね、路面電車。

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でも、街の中にあるおしゃれなお店やデザインは、やはり北欧ならではのもの。

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「かもめ食堂」(現在は様相はまるで違うお店になっていますが、現存しています)のお店のそばに、日本人男性中村さんの経営するとてもおしゃれなお店COMMONが。
日本の丁寧な手仕事の商品なども置かれていて、とても素敵でした。
以前から北欧にはよく来てらした中村さん、フィンランドは2007年からお住まいとのこと。首都でありながらのんびりとしたこのヘルシンキが気に入ってしまったのだとお話されてらっしゃいました。

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さて、「かもめ食堂」でミドリ演じる片桐はいりさんがトナカイの肉を物色していたハカニエミ市場。
ここも、なかなか不思議な雰囲気・・・!

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「あ!よく見かける北欧のバスケットだ!」と、このバスケット屋さんにかけつけてみたら、歯のない素朴〜〜な(店主の)おじさんが。
まるでフィンランドの山奥に住んでらっしゃるかのような雰囲気のこのおじさんに、なんだか圧倒されて、バスケットをちゃんと見ずじまいでした。

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市場の敷地内にある建物の中には、なんだか昔懐かしい雰囲気の小さなお店がひしめきあっています。ほんとに素朴!

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この古めかしいビルの中に、マリメッコも入っていました。
素朴な雰囲気のマリメッコ店ーーーとても他にない味わいでした。


左のキャンディーも、この市場の建物の中のお店で売られていたのですが、
昔懐かしい「パラソルチョコ」みたいですね!
子どもの頃、おばあさんにいつも買ってもらっていたなあ・・と、とても懐かしく思い出しました。











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ヘルシンキーーー。実は訪れている時は想像していたものと違って、とても不思議な気分だったのですが、やはりそういう地は旅が終わった後も、印象深く心に残っていますね。

旅が終わってみれば、どの地もすべて心のフィルムのなくてはならないモチーフのひとつとして、大事な思い出となっています。




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by marie-foliage | 2015-09-10 14:39 |

コペンハーゲンー街ー自転車ー食ーそして犬

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ノルウェーから次に飛んだのが、デンマークの首都、コペンハーゲン。(旅の前記事はこちら

コペンハーゲンはーーー
米国コロンビア大学地球研究所「2013世界幸福報告書」1位
2011年 チューリッヒ大学ベルリン社会科学研究センター「民主主義の質が高い国」1位
2012年 2013年 グローバルピースインデックス「世界でもっとも平和な国ランキング」2位
と、なかなか意識が先駆で成熟した香りがする北欧都市。


ノルウェーが夜中の11時過ぎまで明るく、時差ボケで目が覚めた夜の3時にも既に昼間のような明るさであったのに対し、コペンハーゲンは明らかに日が暮れるのが早く、日が昇るのもノルウェーより遅いので、ここが北欧諸国の中でも南に位置する国なのだということをあらためて再認識しました。
街の雰囲気も、ノルウェーの首都オスローとはまたひと味違って。
何より目を引くのが、自転車!
そう、ここは昔から自転車のメッカなのです。

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この、右上の自転車の黒い荷台に書かれているように、コペンハーゲンと言ったら、このクリスチャニアバイク(Christiania Bike)が有名。
1978年に自治エリアのクリスチャニアで生まれたためこの名前が付いたそうですが、世界初の3輪自転車の荷台は、運転席の前に付いているのです。
荷物の運搬だけでなく、子どもを数人乗せて運転している人もいて、運転席の前に乗せるのは安全なのか、危険なのかーーーお国柄によって、異論が出そうな気がしましたが、コペンハーゲンの人たちは、実に颯爽と(結構スピードが!)慣れた様子で荷物や子どもを乗せて走っておりました。
私たち家族も自転車を借りて街を走ってみましたが、地元の人たちのスピード(流れ)にはついていけず、かなりスリリングな体験でした。笑



・・・・・・コペンハーゲンの街の様子

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私のガイドブックに、デンマーク人は国旗、王冠、ハートが好き、と書かれてありましたが、気を付けて見て回ると、確かに建物にも王冠がちらほら。デンマークの王室はヨーロッパ最古の王室と言われ、ロイヤルファミリーはこの国でも人気のようでした。

また、後日アップできたらーーーと思うのですが、デンマークのコインは本当に可愛らしいのです!
王冠やハートがエンボスされたコイン、もし訪れる方がいたら、是非じっくり確認してみて下さいね。



・・・・・コペンハーゲンの食

世界一のレストランに3年連続で選ばれたnoma がコペンハーゲンに北欧グルメブームを運んだらしく、今、コペンハーゲンのフード・シーンは新進気鋭のシェフがひしめき、どんどん進化しているのだそうです。
食べるのいのち!な夫が選んだレストランで、そんな北欧グルメっぽいお料理を頂きましたが、「森をイメージした」ディッシュなどは、いぶした感じやハーブの感じなどがまさに森!!で、その繊細な感覚に感動。

ーーーしかしながらーーーーー
和の胃袋を持つ(特に)私は、この日から、おむすび食べたい病にかかってしまいました。(笑)どんな素晴らしいグルメも、子どもの頃から食べ慣れたソウルフードにはかなわないようです。


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ポピュラーなオープンサンドは、彩りがとてもきれい。
とあるお店で夫と娘が注文したサンドを、私はただただ眺めるだけでした・・・。(頭の中は、おむすび食べたい)笑
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More/コペン犬
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by marie-foliage | 2015-08-14 01:08 |

ソグネフィヨルド、ノールフィヨルドそしてフロムの街

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前記事の続き、北欧の旅の記録です。

フロム鉄道の列車でフロムの街に着き、まず見学したのは、前記事のトップ写真にもある展望台から眺めたソグネフィヨルドの一部の絶景。
そして翌日、ボートツアーでボートから撮影した、ノールフィヨルドがこの記事のトップ写真です。


フィヨルドとは、氷河による浸食でU字、V字の谷が作られ、そこに海水が進入して作られた入り江(湾)のことだそう。

約100万年前、この北欧も厚さ1000m!を超える氷河に覆われていたことを想像すると、なんとも神秘的です。
小型ボートに乗ってこのフィヨルドをツアーで見て回った時に、動物、生きものの気配ーーと言うよりは、地球そのものの気配を、息吹を感じるような想いがしました。
そして、音に例えたら、「きーーーーーん」というような。とてもクリーンな、常に浄化されている雰囲気が、この辺り一帯に満ちていました。

氷河期からの目覚めーーー。
地球は呼吸し、自らのいのちを生きるために、その時代時代、自分自身の姿や内容成分を変えながら生きている。
地球自身の巡り、地球自身の生きる意思がある。呼吸が、ある。
このフィヨルドは、そんなことを思わせてくれました。

もう一度、ソグネフィヨルドの写真も。
下記、More↓ もどうぞお楽しみ下さい。

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More/フロム(Flåm)の街
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by marie-foliage | 2015-07-30 05:24 |

ソグネフィヨルドを見に(オスロ☞フロム)

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6月の北欧の旅の記録をぽつぽつ更新していきますね。

ノルウェー首都オスローを満喫した後、ベルゲン急行という列車に乗って数時間の列車の旅ーーーフィヨルド地方に向かいました。
列車内も快適で、車窓からの風景も、本当にのどかで緑美しい景観が続きます。時々ここならではの可愛らしい木造の家々が緑の中に点在し、アクセントとなって、ここが北欧であることを思わせてくれます。


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また追加の写真もアップできたら後ほど致しますが、田園風景だった景色も、数時間経つと次第に森林、湖水地帯となり、最後には山々が迫る山岳地帯の様相を見せ始めます。
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ミュールダール(Myrdal)の駅(下記の駅ホームの写真)は、フロム渓谷が開け、完全な山岳鉄道の雰囲気。
ここでフィヨルド観光のめっかのひとつ、フロム(Flåm)に行くため、フロム鉄道(Flåmsbana)に乗り換えます。

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ここからフロムまでは1時間くらい(だったかな?)の乗車なのですが、みどころいっぱいの素晴らしい景観が続きます。
途中の滝では、皆がホームに下車を促され、フォスの滝を鑑賞。いきなりどこからか大音響の(!)音楽がかかり、下記の写真で見えますか?赤いドレスを来た女性が、まるでフェアリーのように踊っては岩場の陰に隠れーーーまた現れーーーと踊ってくれます。

このストーリーは、後で分かったのですが、昔ノルウェーでは、14、5歳の女の子は親元から離れてやぎなどを世話するため、ひとりで山にこもらなければならない習慣があり、へんな悪さをする男性から守るため、山にいる美しい女の子は、きれいな年頃の女の子に見えるけれど、実は魔物なんだよーーーという伝説を作ったということです。
その伝説にのとって、ここの滝で、乗客のために赤いドレスを来た女性(多分二人)が踊ってパフォーマンスしてくれたというわけでした。
人の知恵から生まれたこのような伝説ですが、このフィヨルド地方の向かう渓谷に身を置いていると、そんな伝説もお話も、笑い話だけにならない神秘的な雰囲気を感じました。

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さて、このベルゲン急行の終着駅は中世都市ベルゲンですが、途中のフロムで降りて、フィヨルドを見に出かけます。
(トップ写真は、フロムで展望台から見下ろしたソグネフィヨルドの一景観。)



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by marie-foliage | 2015-07-25 06:22 |

打ちのめされたグリーンランド上空

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北欧の旅から戻りました。

旅の途中で書いたふたつの記事も、少しだけ追記しました。

今回訪れた北欧は、かつて訪れたヨーロッパの旅(フランス、イギリス、イタリアなど)が、自分の過去(世)や文化を振り返るようなものであったとしたなら、今回の旅は、今までとはまったく違う性質のものでした。

他のヨーロッパと少し違う、全体的にニュートラルな空気感。おどろおどろしい空気や、自国のエゴのようなもの(それが魅力だったりもするのですが!)を余り感じなかったり、北欧の街の建物も70年代に私たちが空想したユートピアを思わせるようなものが多かったり、そこに圧巻の自然ーーーフィヨルドなどを見学したりしたので、地球の息吹と未来都市を合体して垣間見たような、とても不思議な感触の旅でした。

まるで違う次元への旅を終えたような、そんな感じです。

さて、旅の順を追ってこのブログ記事も仕上げたかったのですが、帰りの飛行機から見たグリーンランドの光景に打ちのめされてしまい、今まだ、心の中にあの景観が焼き付いています。この感覚が消えないうちに、ここにも残しておきたいと思います。


*****


「すごいね」という家人の声に、はっと飛行機の窓から下の景色に目をやると、そこには息をのむような光景が広がっていました。
初めて見る、北極圏(準北極圏)グリーンランドの氷床。

これらの写真(iphone撮影なので、画像も今ひとつですが)でも、その荘厳さ、美しさは半分も表現されていないーーーとも言えるほど、その景観は、圧巻でした。

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凍てついた大河。言葉に表せないほど、この世のものとは思えない美しさでした。
地球が見せる多様な姿を、思います。

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圧巻の、この初めて見る氷床とフィヨルドの世界を見つめていると、自分という存在ーーー自我のようなものが小さく小さく感じられ、かわりに地球の本質のようなものが身に迫ってきました。
地球には、「意思」がある、と思いました。地球自身の、意思です。

それは地球のエゴ的な自意識というよりも、「本能」とか「自然の営み」とか、元々生理的に備わっていて、それをただ生きている、そんな「当たり前を当たり前に生きる自意識」のように感じました。
地球は、私たち人間や動物や植物や鉱物などで構成されているけれど、それらも地球の一部でありながら、もっと全体的な、地球自身の意思、があると感じるのです。

そして、地球の本質は、美だと感じました。
人間が手を入れていない、神様からもらった地球の素の姿は、こんなにも、神秘的で美しい。
ただただ、美しいの一言です。

こんな美しい惑星の地上で、戦争や原発が病んでいることなど、想像できない上空からの美しさでした。

私はふと、そんな人間の愚かさを、地球はどう感じているのかな?と思いました。

私が感じたことは、「自浄作用」でした。


哀れみとか怒りとか、そういうこととは別に、地球は、このありのままの自分の本質を保っていく生理があるために、いざとなったら、淡々と「自浄作用」をするだろうなーーーと、ふと思いました。
それは自然災害であったり、もしかしたらーーー地球上の人間の量を変化させる、ということも、自浄作用の中に入るのかもしれません。


*****

家路に着いてから、自分の中で変化が起きていることに気づいています。

この下界で、私は例えば植物のミニマムの世界の中に地球の本質を見ることが多かったです。
でも今回、上空からこの地球を見て、また、ミニマムではないダイナミックに創造された自然を見て、違う視点からの扉がざっと開いたように感じます。

色々な側面から見る。ということの大事さ。


昨晩、バークレーには珍しく蒸し暑い日中だたので、夕暮れ時にデッキに出て空を眺めていました。
雲が足早に流れているのを眺めていたのですが、一塊の雲も、同じ形を保ちながら流れているわけではありません。
水蒸気が雲という形になったことを連想させるように、その形態は常に変化しながら流れています。

それをじっと眺めていた時、「生きている!」と感じました。
この世界のすべてのものは、生きている、のです。

私たちはこの人間界のさまざまな用事やら仕事やらで奔放されているけれど、自然界は、常に「生きて」います。
オーロラや虹が出ると、人はその奇跡や美しさにはっと目をやりますが、こんな風に日常的にある空の雲にすら、よく目を凝らして意識して見れば、その奇跡はしっかりと映し出されています。

「地球は生きている」。

もっともっと心を敏感にして、できれば毎日、毎瞬、このことを感じながら生きていきたい。
そんな地球の生きる鼓動をいつも感じながら、ここに生きるひとつの生きものとして、生きたいーーーと思い始めています。






More/興味深い記事
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by marie-foliage | 2015-07-09 02:34 |

ヴァイキング船に古の北欧を想う

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オスロからフィヨルドを見にベルゲン急行に乗り、1週間ほど滞在していたコペンハーゲンを明日離れます。
気候や土地柄、そして民族の特徴などから出来上がった北欧のカラーというものを、段々理解し始めています。
地球の鼓動を垣間見た、圧巻のフィヨルドのことなども後日、記事にアップしますね。

さて、前回の続きになりますが、オスロでノルウェー民族博物館の後に訪れたヴァイキング船博物館のことも少し。

*****

北欧と言ったらヴァイキングなしには語れませんが、この博物館に展示されていた1904年に発掘されたオーセバルク船(800年代から50年間使用された女王の船)を目にした時には、ちょっとした感動を味わいました。
写真では大きさが余り想像できないかもしれませんが、女王船だけあって、全長21.5m、幅5.1mと、かなりのダイナミックさなのです。
そして船底は平らではなく、一定の規則を伴った角度でシャープに細くなっています。
木製なので、水で腐らないように、表面にはタールを塗っているのだとか。
30人で漕ぐように出来ており、曲線美あふれる船体を見ていると、まるで古(いにしえ)の物語が見えてくるかのようでした。

下の絵はがきの写真にもあるように、女王の死後、このヴァイキング船は遺体や動物、さまざまな物と一緒に土に埋葬されていたそうです。展示された埋葬品などを眺めていると、当時の人々の人生が身近に感じられ、不思議な気持ちになりました。
(そりなども展示されていました。色はすっかり褪せていましたが、当時は赤い本体だったことが分かっているそうです。どんな鮮やかであったのだろうと想像しました)
ヴァイキングの活動は王室と密接に関係し合っていますが、10世紀末にヴァイキングの王たちがキリスト教に改宗してキリスト教化するまで続いたそうです。

又、ヴァイキングは向かうところ敵なしの戦闘力を持っていたことで知られていますが、その造船技術も高く、船のスピードも当時としては画期的なものだったとか。

地球上には本当に様々な民族が生まれては滅び、その度に文化や歴史を創り上げ、歴史のウエブを少しずつ広げていき、次に繋がっていく。
人類はどこにいくのだろうーーーどこに行かされるのだろう。もしかして、これは本当に神のゲームなのではないかと、本当に興味深く思います。


館内には、女王船とは別の幾分小型のヴァイキング船も2隻展示されていましたが(合計3隻)、そこから発掘された物や遺体の骨なども展示されており、当時の人の背の低さ、骨や歯から、その遺体の階級など(良いものを食していたことから、上流階級と推測される)推測されるとのことでした。

ここ北欧を旅していると、ここに住まう人々は他のヨーロッパ諸国に比べて質素、堅実、穏やかだと感じます。
なぜそんな人々が、かつて侵略を繰り返したヴァイキング民族をも先祖に持つのか、ゲルマン民族のことを、もっと知りたくなっています。


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by marie-foliage | 2015-06-27 21:04 |

ノルウェー民族博物館

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皆様、ノルウェーからこんにちは!

飛行機から見下ろした初めての北欧はノルウェーのオスロでしたが、緑濃い森がずっと続き、合間に虹色に水をたたえた湖?池?沼?が点在する、本当に美しい場所でした。
こんなに緑が深く美しいのは、今まで訪れたヨーロッパの中で、一番かもしれません。

首都オスロは驚くほどに質素で堅実なお国柄が感じられ、本当に静かな北の都です。
緑に包まれ、街も清潔で、ヨーロッパと言えども、昨年訪れたイタリアとの余りの違いにーーー国によってその性質はまったく違うことをあらためて再認識させられます。

今回は、今のところ比較的ゆったりした時間を持てているので、早速記憶が薄れないうちに初日の観光を記載しておきますね。

*****

初日に訪れたのは、ノルウェー民族博物館(Norsk Folkemuseum)、そしてヴァイキング船博物館です。

どこの国、どこの土地を訪れても、最も私が興味深いと思うのは、やはり人々の暮らし。それも昔からの暮らしを見れたら理解が深まります。
それを垣間見れるのが、ノルウェー全国から移転、集められた170以上もの建物を展示している民族博物館です。
昨年日本でもヒットした「アナと雪の女王」の制作チームが、ノルウェーにリサーチに行ったという木造教会、スターブ教会も見れるというので、とても楽しみにして出かけました。

 

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左)博物館に着く手前で見つけた可愛いサイン。 右)ノルウェー民族博物館入り口。

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左)広い(野外)敷地をスタート。緑多い風景に既に癒されて。右)途中のサインも可愛い。

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昔のストラージ(蔵)。
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こちらがこの博物館でも観ることのできた1200年当時の木造教会。スターヴヒルケ。(Stavkirke)
中は木の香りがして暗く、日本の寺を思わせる。洋の東西を問わず、同じような文化や建築が
生まれる不思議を、想う。
森林と豊富な水資源が、日本との共通点か。
屋根にはヴァイキング時代の名残と思われる魔除けの龍頭が。
民族衣装に身を包んだスタッフが雰囲気を盛り上げる。

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左)教会背後の絵  右)暗い教会内部から外を臨む。日本の寺と似ている光景が。


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昔のサウナは、このような感じだった。
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ファームハウスや蔵などの木に掘られた模様たち。

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ファームハウスや蔵の屋根には、茅葺き屋根ならぬ、草地が!
下地は白樺だそうだが、そのままだと皮がカールしてしまうので、その上に草を植えることでカールがおさえられる上に、
家の中を暖かくする効果もあるのだとか。
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学校の子どもたちもたくさんのグループが見学に来ていて、とても可愛いらしい!



ファームハウスの中。
当時の衣装を来た女性が、当時の暮らしを再現するべくリビングで手仕事をする様子。

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少し近代に近くなってーーーいわゆる、昔のジェネラルストア、ですね。
お菓子なども置いているので、見学の子どもたちの団体が、わーっとこの建物に殺到していました。笑
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牧歌的な風景が続く、広大な野外博物館の敷地内。
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雨の中の見学だったが、緑が本当に美しい。



まだまだアップできていない写真がありますが、また旅の途中ーーーもしくは帰ってから、時間ができたら追加でアップしていきますね。

とても見応えのある野外博物館で、私はこれだけでも既に北欧を訪れた価値を感じるほど。
やはりスターヴ教会は一番の目玉だと思います。



…………………………………………………………………………………..

Norsk Folkemuseum (The Norwegian Museum of Cultural History)
Museumsv.10, Oslo, +47 22 12 37 00
PO Box 720 Skøyen, 0214 Oslo, Norway

Opening hours
Every day 10-18





More/cafe
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by marie-foliage | 2015-06-19 06:20 |

旅はサンマルコ広場で始まり、終わる。

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皆様にも長らくお付き合い頂いたイタリアの旅の記録。

イタリア最後の訪問地、ヴェネツィア最終日。私たちはまた、初日に訪れたサンマルコ広場を訪れる。
老舗 cafe FLORIAN にて、旅の終わりの哀愁を感じながら頂く飲み物は、ほろ苦い。
この古い建物も、空気に漂う古い歴史も、文化も、すべてがここを離れれば、まるで見終わった映画のようにいつかは心から遠ざかっていく。
その刹那を、私もいつかは人生の醍醐味ーーーと微笑んで整理できる日が来るのだろうか。


古いものが残る地、ヨーロッパは、どうしてこんなに自分にとって魅力的に思えるのだろうとふと思った。
多分、私にとってヨーロッパの旅行は、過去へタイムスリップできる唯一のものなのかもしれない。

過去の人々が何を考え、何を大事に思い、どうやって人生を楽しみ、いのちを一生懸命繋いできたのか。
それを、昔からの空気感が今尚残るこの土地を訪れると容易に想像でき、体験できるような気持ちがする。
そして、この地球上には、現世の自分の知識や想像をはるかに超えた生き方や価値観や美しいものがたくさんあることをーーーその非日常的な可能性を、私は感じたいのかもしれない。


今回のイタリアの旅は、まるで「自分の過去」を辿るようなシーンをたくさん体験し。
それが束の間の幻のような体験であったとしても、きっとサンマルコ広場の幻想は、私に温かい微笑みを返してくれることだろう。



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More/ヴェネツィアの風景
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by marie-foliage | 2014-08-19 15:05 |

古い時間が残る紙の店


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フィレンツェで行き損ねた紙の専門店。
イタリアには、たくさんの紙のお店がある。カリグラフィーをしていた頃、ポートフォリオや自作の本の表紙用によく上質の美しい紙を見て回ったものだったが、イタリア製の紙が多かったのを記憶している。

よくイタリアの紙として見かけるマーブル紙は、昔、本の装丁に使用される皮革が高価であったために、代わりに大理石の模様をした紙を使用したのが始まりなのだとか。しかし、意外にもその源を辿ると、トルコやペルシャの方からその技術は来て、ヨーロッパでは17世紀あたりから本格的に使用されていったものらしい。

それはともかく、1276年にイタリアに製紙工場が建設されてから14世紀まで、ヨーロッパでの紙の供給地はイタリアになった。それほどイタリアの製紙技術は進んでいたそうだが、今もその面影とプライドは続行している。


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ヴェネツィアで偶然通りかかった紙の店。Legatoria Polliero。
こじんまりとした店内に入ると、お店の若いオーナーが愛想もふりまかずに黙々と仕事をしていた。職人気質を理解する私は、彼の仕事の邪魔をしないよう、店内をできるだけ静かに見て回るよう努める。

箱、ブランクノート、手帖、写真立て、ポートフォリオーーーなどなど、所狭しと製品が置かれた店内を見て回ると、昔からのものであろう、そのプリント模様の可愛さにため息が。
片言の英語でオーナーに話を聞くと、おそらく木版であろうそのプリントは、やはり手押しでなされているようであった。

店内はこの木版プリントの温かみ、味わい共に、まるで古い時代の時間の息吹を今も継続しているかのようで、時を刻む音が聞こえる気がした。
私は密かに、彼に、このまま職人気質の堅気で、このひっそりとした店内をこれからの時代も繋げていき、紙の文化を守っていってほしいと切に願うのだった。


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Legatoria Polliero

Fondamenta Campo del Frari,2995 Venezia
+39 041 528 5130




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by marie-foliage | 2014-08-14 13:39 |


美は、見る人の心の中に。


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