カテゴリ:心への言葉( 2 )


どんなもの、どんな人にもある役割。

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インドのある水汲み人足は2つの壺をもっていました。
天秤棒の端にそれぞれの壺をさげ、首の後ろで天秤棒を左右にかけて、
彼は水を運びます。

その壺のひとつにはひびが入っています。
もうひとつの完璧な壺が、小川からご主人様の家まで一滴の水もこぼさないのに、
ひび割れ壺は人足が水をいっぱい入れてくれても、
ご主人様の家に着くころには半分になっているのです。

完璧な壺は、いつも自分を誇りに思っていました。
なぜなら、彼がつくられたその本来の目的をいつも達成することができたから。

ひび割れ壺はいつも自分を恥じていました。
なぜなら、彼がつくられたその本来の目的を、彼は半分しか達成することができなかったから。


2年が過ぎ、すっかり惨めになっていたひび割れ壺は、ある日、
川のほとりで水汲み人足に話しかけました。

「私は自分が恥ずかしい。そして、あなたにすまないと思っている」

「なぜそんなふうに思うの?」
水汲み人足はたずねました。
「何を恥じているの?」

「この2年間、私はこのひびのせいで、あなたのご主人様の家まで水を半分しか運べなかった。
水が漏れてしまうから、あなたがどんなに努力をしても、
その努力が報われることがない。私はそれがつらいんだ」

壺は言いました。


水汲み人足は、ひび割れ壺を気の毒に思い、そして言いました。
「これからご主人様の家に帰る途中、道端に咲いているきれいな花をみてごらん」

天秤棒にぶらさげられて丘を登っていくとき、
ひび割れ壺はお日様に照らされ美しく咲き誇る道端の花に気づきました。

花は本当に美しく、壺はちょっと元気になった気がしましたが、
ご主人様の家に着くころには、
また水を半分漏らしてしまった自分を恥じて、水汲み人足に謝りました。


すると彼は言ったのです。

「道端の花に気づいたかい?
花が君の側にしか咲いていないのに気づいたかい?

僕は君からこぼれ落ちる水に気づいて、君が通る側に花の種をまいたんだ。
そして君は毎日、僕たちが小川から帰る途中水をまいてくれた。

この2年間、僕はご主人様の食卓に花を欠かしたことがない。
君があるがままの君じゃなかったら、
ご主人様はこの美しさで家を飾ることはできなかったんだよ」


作者不詳 菅原裕子訳

Christmas rose---Helleborus orientalis

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by marie-foliage | 2017-02-12 08:53 | 心への言葉

初女さんの旅立ちに寄せて

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もう10年以上も前、ロスに住んでいた頃に、ガイアシンフォニーの上映やおむすび講習会にて、そしてここサンフランシスコに引っ越してからも初女さんに何度かお目にかかる幸運を頂きました。

食材を扱われる時、調理される時、人と接する時、本にサインをされる時でも、一貫して初女さんの中に感じるのは、「丁寧に成す」という姿勢でした。
その食材が、その人が、その物が、一番望んでいることは何なのだろうーーー。
その想いが、初女さんのなされた偉業なのだと思います。
それは優しさ、強さ、思いやり、愛などといった言葉をも超えたところの神々しいものでした。
この世に生を受けた、大事な大事ないのちとして、相手を敬い、想いながら接する。
それが本当の意味での「愛」の境地なのかもしれません。

食材はいのちをまっとうし、人は病んだ心を癒され、あるべきところへ帰っていくーー。
初女さんの愛は、いつも相手を「受け入れる」ことが根底にあった、愛でした。

今でもおむすびをにぎる時、調理をする時、初女さんから教わった大事なことのかずかずを、思い出します。
私だけではなく、きっと日本中、そして海外に住む多くの人たちの心にも同じ種はまかれ、時間をかけて育ち広まっていることでしょう。


一度、ロスの北にあるパサデナという街にある、ひっそりとした教会に、夫とまだ小さかった娘と一緒にお連れしたことがありました。
教会の入り口で一礼をされて中に入られ、じっと静かに神様に向かっておられたお姿が、今でも目に焼き付いています。
何も語らずとも、これが初女さんのベースなのだと、感じました。
初女さんの「静の祈り」(初女さんは、「静の祈り」「動の祈り」のふたつの大切さをご著書にも書かれておられます)を共にさせて頂いた幸せを、今でも噛み締め、感謝しています。

帰りの車の中で、初女さんが「私の誕生日は本当の予定日よりずれてしまったのだけど、聖テレジア(初女さんがご縁を感じてらっしゃる聖女。初女さんの霊名でもあられる)の日だったの。」と、少しはにかまれ少女のようにお話されたお姿がとても印象に残っています。


初女さんのご冥福を、心よりお祈り致します。



Moreに、初女さんに頂いた言葉を記載させて頂きます。



More/初女さんに頂いたお言葉
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by marie-foliage | 2016-02-04 08:17 | 心への言葉


美は、見る人の心の中に。


by marie

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