カテゴリ:ハーブ( 28 )


ハーブティーの本音

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私自身、ハーブを健康管理に利用する際には、ハーブティーの剤形(取り入れ方の形、方法)が、一番利用回数が多いかもしれません。
風邪っぽいかなと思ったらカモミール・ティー、本格的に風邪ーーーと感じたらエキナセア・ティー、緊張している時、不安な時はパッションフラワーやリンデンのcalm tea、お酒の日々が続いたら、肝臓ケアに良いダンディライオン・ティー、ターメリック・ティーなどなど・・・。
紅茶大好きの自分にとってハーブティーは、もはや嗜好品としてと言うより、健康管理のための飲み物、といった感じですので、味が今ひとつとか、美味しいとか美味しくないという次元とは、ちょっと異なる次元の飲み物となっており、それが当たり前になってしまっています。(もちろんそれなりに美味しく飲めたら言うことないです!)

ちょっとした不調やケアに飲むことが多いハーブティーなので、味云々よりも、効果を期待して飲むことの方が多いため、ハーブそのものを感じながら感謝の気持ちが大きく、一般的な「美味しさ」という観念からは、随分遠のいているかもしれません。

しかしながら、ハーブと接する機会がない方、さほど興味がない方とおしゃべりさせて頂いていると、「ハーブティーは美味しくないでしょ。だからついついコーヒーとか紅茶とかに手がのびる」とか、「おなかが水っ腹になる(!笑)」などの本音の感想も聞けて、そういう感覚が遠のいてしまった私としては、「ほぉ〜〜〜」っと、逆に新鮮と言いますか、驚きます。

嗜好品として飲んだハーブティーで印象に残っているのは、昨年オランダはユトレヒトの、ミッフィーmuseum のそばのカフェで頂いたミントティー。フレッシュのミント数本の葉っぱの方を下にして、(茎の切り口を上にして)なみなみと熱いお湯が注がれたミントティーの、なんて美味しかったこと!
一緒に頂いたチョコレートのお菓子との相性も良く、その無造作な淹れ方も外国の異国情緒加わり、今でも心に残っています。
生きたミントの生命力が満ち満ちているような、そんなハーブティーでした。

また、おととしバリで頂いた冷たいレモングラスのティーも、忘れられない美味しさでした。
バリでは、「その地で採れたものを頂く」ことの美味しさに気づかせてもらったように思います。身土不二というものを、ハーブティーそのものが、表していたように思います。


そんな嗜好品以外のハーブティーを、健康ケアや美容のために摂取して暮らしに取り入れるのは、やはりハーブに対する理解ーーーつまり、ハーブに対する愛情であったり、respect といったものが鍵になるのでは、と思います。
以前、主宰するハーブティークラスで、ひとつひとつのハーブが持つ効能、成分がどんな風に私たちに働きかけ、ケアしてくれるのかをお話した後、家にあるハーブティーのティーバックを見る目が変わりました、とおっしゃって下さった生徒さんがいらっしゃいました。
ハーブひとつひとつが、私たちに何らかの形で働きかけてくれるという奇跡を知った日から、私たちの中にある何かのカプセルが開くのではないかと思うのです。

私はハーブのブレンドをこういう風にーーーとか、これとこれは美味しいですよ、とアドバイスすることよりも、皆様と、この奇跡のカプセルを開く時間を共にしたいと、いつも願っています。
まずは手軽なハーブティーで、この奇跡の扉に手をかけるきっかけになりましたら、私も本望です。

さて、明日は今年最初のクラス、メディシナルハーブ・クラスです。
今年もひとつひとつのクラスを心をこめて丁寧に行っていくのみです。
どうぞ宜しくお願い致します。


Photo:©Madelene Farin












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by marie-foliage | 2018-01-14 12:37 | ハーブ

薬とハーブの相互作用

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Marsh mallow © Baker Creek Heirloom Seed

<こちらの記事は、定期的に加筆していく可能性があります。>

新年明け、来週末にはもう新しいメディシナルハーブのクラスが始まります。
今まで自分が学んできた知識、考えなどテキストを作りながらまとめていますが、やればやるほど、私自身もまた同時に、まだまだ学びの最中であることを再認識します。
終わりのない、好奇心に満ちた道ーーー!

皆様にシェアさせて頂きながらも、私自身、もっともっと植物のことを色々な方面から知っていきたい!という思いが涌き上がってきます。残りの人生で、どこまで知っていけるのか・・・。日々、燃焼していきたいと思います。笑


さて昨年のメディシナルハーブ・ベーシッククラスでも、ご参加者の皆様に、医薬品とハーブは一緒に摂取しても大丈夫なのでしょうか、効果が減ったり、危険なことはないのでしょうか、というご質問を時々受けます。
また、来週末からのメディシナルハーブクラスでも関連した内容を講義致しますので、私の学んだことに限定されますが、ここに記載しておきたいと思います。
尚、一つ一つのハーブが持つ「性質の安全性」と、「薬剤との相互作用」とは別のカテゴリーとしてご理解頂きたく思います。
こちらの記事のテーマは、後者の「相互作用」の方です
(ここに記載している他にも、色々な注意すべきハーブはありますが、その中から、私の主宰するクラスで使用する可能性のあるハーブ、日常で使う可能性のある例に限定させて頂きます。こちらはほんの一部であることをご了承下さい。)

すべてのハーブではありません。しかし、中には相互作用により反応が出てくるもの、色々あります。
その一つ一つを覚えていくのは、私にとっては喜びなのです!
これらですら、一つ一つのハーブの性質を知る手がかりになるのですから、興味深くてたまりません。
また、知っていくことで、さらにハーブと上手く付き合っていく玄人になれるのです!

このワクワクを、皆さんとも共有できたら嬉しいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

● セントジョンズワート(Hypericum perforatum):西洋オトギリソウ
  肝臓の薬物代謝酵素を誘導するため、医薬品の効果を減弱する可能性があることから、
  以下の医薬品との併用に注意する。

  ・インジナビル(抗HIV薬)   ・ジゴキシン(強心薬)  
  ・シクロスポリン(免疫抑制薬)・経口避妊薬
  ・テオフィリン(気管支拡張薬 ・ワルファリン(血液凝固阻止薬)
  
  セントジョンズワートは、P.糖タンパク質を誘導するーーつまり、薬を細胞外に排出
  することも知られている。
  このハーブは、医薬品の効き目を弱くする傾向にある性質を持っているかのようです
  ね!


● マシュマロウ/アルテア(Althaea officinalis):ウスベニタチアオイ[トップ画像↑]
  薬剤と同時に服用すると、その粘液質故に薬剤の吸収を遅らせることがあるため、
  マシュマロウ摂取の1時間前、または数時間後に薬を摂取する。
  また、マシュマロウルートの内服は、冷浸出(水出し)を勧める。熱湯抽出は、
  粘液質のみならずでんぷんも溶出してしまう。さらに、アルコールでの浸出も、
  アルコールが粘液を分解してしまうので、チンキ剤作成は勧めない。


● フラックスシード(Linum usitatissimum):亜麻仁
  こちらも、医薬品の吸収を阻害する可能性がある。


● チェストツリー(チェストベリー)(Vitex ):イタリアニンジンボク
  ドパミン受容体阻害薬の効果の減弱の可能性。


● イチョウ:(Ginkgo biloba)
  抗凝固薬(ワルファリン)、ニフェジピン(血管拡張薬)、MAO阻害薬(昔抗鬱剤
  だった)に影響を与える可能性。
☞ アルファルファも、ワルファリンとの併用は避ける。(アルファルファは、血液凝固
    を促進させる)


● ジンジャー(Zingiber officinalis)
  ニフェジピン(血管拡張薬)との併用で、ニフェジピン単独より明確な抗血小板
  作用。


● バレリアン(Valeriana officinalis)
  鎮静作用を増強させる可能性あるので、鎮静剤使用者は注意。


● マテ(Ilex paraguayensis)
  中枢神経刺激薬とカフェインとの併用は、過度な中枢神経刺激を引き起こす可能性。


ワルファリン(血液凝固阻止薬)とビタミンK(納豆)
  抗血液凝固作用が減弱する可能性。(血液をサラサラにする目的が、減ってしまう)
  つまり、血管が詰まり、心筋梗塞などを発症する危険性がある。
  ☞ 骨粗鬆症治療薬と牛乳、コーヒーと胃腸薬、炭酸飲料と鎮痛剤などの組み合わせも
    薬の効果を減弱したり効きすぎてしまう危険性がある。


● 医薬品服用の際の、グレープフルーツジュースとの併用は禁忌
  危険な例として、血圧降下剤をグレープフルーツジュースで飲むと、突然死などの
  副作用が生じる可能性がある。
  グレープフルーツ内の成分が、薬の分解を妨げることによって薬が効きすぎて血圧が
  異常に下がってしまうため。

   (とても興味深い実例のお話です)

  薬を服用する際は、お水でーーーが原則ですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

医薬品とハーブの相互作用は、むやみに怖がるものでもなく、また、面倒くささからハーブを含む代替医療に背を向け敬遠するには、余りにも勿体ないものがあります。

むしろ、知識を身につけていくことで、広がっていく世界なのではないかと思います。
ご参加者の皆様と、一歩一歩、知識を身につけながら、植物と医薬品の関係を辿っていきたいと思っています。


<参考文献>「化学図録」数研出版  日本メディカルハーブ協会資料 メディカルハーブの事典/林真一郎著





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by marie-foliage | 2018-01-07 14:53 | ハーブ

スパイスディフューザー

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今年も、ポマンダーワークショップとクリスマス・フェアが無事終了致しました。
初めてご参加の方のみならず、何度もご参加下さっている皆様、一年の締めに会いに来て下さる皆様、本当に温かなお時間を共有して下さり、心から感謝しております。
来年も、力の続く限り(笑)このようなイベントを開催させて頂けたらーーーと思っております。

✷ ✷ ✷ ✷ ✷

さて、クリスマスの会の際にも毎年クリスマスの香りとして炊いているスパイスディフューザー。
昨日は、娘が風邪になってしまったので、再度風邪ケア兼ねてこちらをルームディフューザーにしました。
アロマの精油ディフューザーで事足りてしまう現代ですが、たまには目にも楽しいこんなお鍋で、ほのかなスパイスとハーブの香りを楽しむのもいいものです。

スパイスには、殺菌作用や風邪に効果が期待できるものもあるので、クリスマスの香りと一緒に、風邪予防、風邪ケアも出来てしまいます。

もしもっと香りを立たせたければ、ここに精油を少し垂らしてもいいでしょう。

来年には大学に行ってしまう娘ーーー。
この針葉樹やスパイスの香りが、彼女のクリスマスの記憶として残ってくれたら嬉しいな。。。と思います。


✷ ✷ ✷ ✷ ✷

クローブ:抗ウイルス、抗菌、抗炎症作用あり。
スターアニス(八角):殺菌作用あり。風邪、気管支炎、インフルエンザの症状緩和。
シナモン:のど痛、風邪の治療に。
カルダモン
もみの枝:風邪、インフルエンザの予防に。
オレンジやレモンピール:レモンは殺菌作用あり。オレンジはリラックス作用もあるので、
            ストレス由来の風邪に。


✷ ✷ ✷ ✷ ✷


来月2018年1月には、これからの風邪の季節に向けて、メディシナルハーブ本クラス「風邪のためのハーブ」を開催致します。
メディシナルハーブ/ベーシッククラスを受講済みの皆様には、ご参加頂けます。
今のところ、1/28(日)以外の日の開催を検討しております。もし参加ご希望の方でご希望の日がありましたら、お気軽にお知らせ下さい。開催日決定の参考にさせて頂きます。
後日、詳細をブログにてアップ致しますので、少々お待ち下さいませ。






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by marie-foliage | 2017-12-06 04:32 | ハーブ

眼精疲労ハーブ

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読書の秋、勉強の秋、芸術の秋・・・。

眼精疲労を感じることも多くなる季節です。
私自身、老眼に加え目の疲れが激しく、丁度手持ちのティンクチャーブレンドも残りわずかになってきたので、この機会に作っておきました。

ティンクチャーブレンドのレシピは、私が長らく座右の書として愛読している、リエコ・大島・バークレーさんの「英国流メディカルハーブ」のご本から。
下記のようなハーブを使ってティンクチャーブレンドを作ります。

写真右から時計回りに

・アイブライト(Eyebright) 学名(Euphrasia officinalis)
        :目のさまざまなトラブルに利用されるハーブ。
        もちろん目の疲れにも対応します。

・アシュワガンダ (Ashwagandha) 学名(Withania somnifera Dunal.)
:アユールヴェーダでよく利用されるハーブ。ストレスに対応。
         滋養強壮、鎮静作用あり。
・ワイルドオーツ(Wild oats/オート)学名(Avena sativa)
:滋養強壮、神経回復、鎮静作用あり。

・ビルベリー (Bilberry) 学名(Waccinium myrtillus)
:眼精疲労に効果が期待できるアントシアニン含有。

・クリセンセマム(Chrysanthemum/菊)
学名(Chrysanthemum x morifolium Ramat.)
        :中医学でよく利用されるハーブ。眼精疲労、かすみ目、
         充血などに。


この他にも、ハーブ浸出液(ハーブティー)やフローラルウォーターでの目の湿布、目の運動をしたり、普段の姿勢にも気を付けます。
また、アイピローや目のツボを押すのもよいですね。
肩こりから目に来ている場合も多いので、首や肩周りの運動にあわせて手浴、肩や目の温湿布も効果が期待できると思います。
下記の過去記事も、どうぞご参考まで。



☞ 偶然、こんな興味深い記事も見つけましたので、リンクさせて頂きます。



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by marie-foliage | 2017-10-01 03:34 | ハーブ

Thyme ハニーシロップ

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移動の多かった夏の旅先から戻って、一気に疲れも出たのか、お約束のように風邪になりました。
私の場合、風邪になったらすぐ喉に・・・。

そのために、ハーブの中でも抗菌力の高さを誇るタイムのハーバルメディスンーーーティンクチャーやハーブティーなどは、普段から我が家の緑の薬箱に色々揃えて待機させています。


今回は、ずっと作りたかった、浸剤(ハーブティー)を使ったハニーシロップを作ってみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・10分ほど浸出したタイムハーブティー(通常は3〜5分の浸出です): 100cc
 (ドライハーブティースプーン1/2強 に、お湯100cc 。蓋をしてそのまま10分。
  その後漉します。)

・ハニー : 100g(ハニー自体にも抗炎症作用あり)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハニーに出来上がったタイムの浸剤(ハーブティー)を混ぜて、出来上りです。
ハニーの酵素を生かすため、火にはかけないで作りました。


また、水溶性分(浸剤/ハーブティー)が入っているので、早めに使い切ることをお勧めします。
お水割り、お湯割り、ハーブティーに混ぜたり、ヨーグルトに混ぜたりと、楽しみながら喉ケアに使います。
鍼の先生にうかがったところによると、咳が出ている間は、冷たい飲み物は飲まない方がいいそうですので、少なくとも常温以上の水溶成分で摂取した方がよいかと思います。


はちみつの見分け方(こちらの記事の最後の方に記載しております)

☞ ハーブの効能を期待したい場合は、色々な品種がある中、メディカル使用のハーブを利用
  しましょう。
  タイムの場合は、Thymus vulgaris という学名のものを利用します。

  タイムに含まれる強力な殺菌作用(チモール、カルバクロールなどの精油分)、鎮静作用
  のフラボノイド(アピゲニンなど)、鎮咳、去痰作用(サポニン)、炎症を鎮める
  タンニンなどが、喉や気管を癒してくれます。
  タイムは特に、激しい咳、いつまでも咳が残るといった状態の時に用いることをお勧め
  します。

Thymus vulgaris(タイム/ 立麝香草)










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by marie-foliage | 2017-09-07 03:59 | ハーブ

芳香蒸留水作り

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ハーブ全盛の季節がやって来ました。

早速庭に3株植えているローズ・センテッドゼラニウムから葉を数枚収穫し、先日のアロマクラスの際に使う蒸留水(フローラル・ウォーター)を作りました。画像にはありませんが、キッチンでは別の器具(もう少し多めの量が蒸留できる器具)を使ってラヴェンダーの蒸留を。
ローズゼラニウムとラヴェンダーのいい香りが家の中に漂い、至福のひと時です。

ローズゼラニウムは心身のバランスを取るだけでなく、肌の皮脂バランスをも調整してくれる、「バランス」のハーブ。
先日のアロマコースクラスの最後のクラス、「自己ケア」のクラスに、パックなどした手に、このゼラニウムをパッティングして使って頂きました。

ハーブを「育て」、「収穫」し、「生活や健康、美容に役立てる」。

この一連を体験すると、暮らしは本当に楽しく豊かになります。

そして、ハーブ(植物)と私たち人間の境界線がなくなっていき、「地球に共に生きる仲間」という感覚のみになっていくのです。
これこそが、人生の喜びと幸せの元だと、いつも感じます。



センテッドゼラニウムと普通のゼラニウムの違いについて。

☞ 写真のガラス蒸留器具は、東京のグリーンフラスコさんで。




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by marie-foliage | 2017-05-12 00:47 | ハーブ

花粉症/目の痒みに

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この冬、バークレーも雨が多かったせいでしょうか、私の免疫が下がっていたせいでしょうか。
春の陽気で晴天が続いた先日、突然目がごろごろして痒みが出てきましたので、花粉症の始まりかな?と懸念し、すぐにハーブの湿布を作り試しました。

目の疲れにも時々する湿布ですが、目の痒みにも効果が期待できました!
湿布をした後には目もさっぱりし、その後症状は出ていません。

ご興味のある方は、是非お試し下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ ハーブ(私はドライハーブを原則として使用しています)

・アイブライト:目の痛み、痒み、疲れ目、結膜炎、ものもらいなどに
・ジャーマンカモミール:消炎、鎮静、抗アレルギー作用
・クリセンセマム(菊):眼精疲労や目の充血、かすみ目、花粉症の目の不調
・コーンフラワー(矢車菊):疲れ目、結膜炎、炎症などの洗眼剤にも。
・ラヴェンダー:目の疲れ、鎮静作用

もちろん全品用意しなくとも、単品でも2、3種でも効果は期待できると思いますが、特にお勧めはアイブライト、カモミールです。

☞ ジャーマンカモミール、矢車菊、クリセンセマムはキク科、ぶたくさアレルギーの方は使用をお避け下さい。


■ 使用法

アルミやプラスティック製以外のボウルに、約20g のドライハーブを入れ、500ml のお湯で5分〜10分ほど抽出し、濃いめのハーブティーを作る。(その際、ボウルの上にガラスや陶製のお皿などで蓋をして成分が逃げないようにする。お茶パックを使用すると後処理が楽です。)

火傷をしない程度の熱さであることを確認したら、コットンパッドやガーゼなどを浸出液に浸して軽く絞り、目に当てて湿布する。

湿布後は、カモミールやラヴェンダー、ローズの芳香蒸留水(フローラルウォーター)などでパッティングして締めると尚良いと思います。


☞ 六耀社さん過去コラム:「ハーブを使ったアイ・スパ」



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by marie-foliage | 2017-04-04 05:47 | ハーブ

スギナの多大なる力

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<こちらの記事は、今後も新しい知識、更新情報を追記して参ります>


ホーステール(Horsetail)と言われるとピンと来ない方も、スギナと聞くと、お分かりになるかもしれません。
ではスギナとつくしは同じものかと言うと、同一植物で、スギナは栄養茎、つくしはスギナの胞子茎(花に相当する器官)に当たります。(右下の図を参照のこと)早春につくしが出た後、緑色のスギナが出てきます。

増えて困ると言われるスギナですが、この繁殖力こそ、私たち人間にもエネルギーを与えてくれる証なのかもしれません。


日本では東城百合子さんの「自然療法」でも、びわの葉と同じくその多大なる効能が知られているスギナですが、西洋のメディカルハーブの世界では、ちょっぴり脇に置かれているような位置づけでしょうか?

しかしながら、年齢を重ねるに従い弱くなってきているのを実感する爪、髪、骨、歯を、スギナに多く含まれているケイ素が強化するとなると、私的には見逃せないハーブの一つです。
近頃は、気が付いた時にハーブティーにして意識的に摂取しています。(熱湯で長時間煎じると、有効成分のケイ素が飛んでしまうそうなので、ご注意下さい)

もちろんそれ以外にも沢山の効能があり、昔から創傷治癒のハーブとして知られておりますし、リウマチや関節炎、そして緩和な利尿剤にもなるので、膀胱炎、尿道炎、排尿障害、良性の前立腺肥大などにも利用価値があります。
自然療法の世界では、「難病のくすり」としても知られています。(下記⇩参照のこと)

摂取、利用の仕方は症状により、ティーだけでなく、チンクチャー摂取、湿布、腰湯などさまざまに使い分けできます。


スギナの一番の特徴はケイ素ですが、その成分が含まれるが故に、がさがさする葉っぱを利用して、昔はメタルや木のポリッシュに使っていたのだとか。そして、英名では"Horsetail"の他に、"Bottlebrush"という別名もあるのですが、正にボトルのブラッシングにも使われていたそうです。
“Horsetail"の名の由来は、昔家畜のしっぽに、このスギナを一緒に結びつけてハエ除けにしていたからだそう。面白いですね!

ケイ素の他にもスギナはたくさんのミネラルを含み、「ミネラルの宝庫」と言われるほどで、カルシウムなどはほうれん草の155倍も含んでいるのだとか!野菜からだけでなく、このような薬草からも摂取しない手はありません。


実はこのスギナ、古生代からある、原始植物の一つです。
約3億年前、スギナの先祖は木のように背が高く(なんと数十メートル!)、大繁栄していたそうです。その後絶滅していきますが、生き残ったものが、今のスギナ、末裔となりました。
プリミティブないのちのDNAを持つスギナ、古生代の息吹を感じながら利用してみるのも夢が広がります。



スギナ/HORSETAIL 
(Bottlebrush)                  
b0319247_09142143.jpg学名:Equisetum arvense
トクサ科 
使用部位は、葉茎


☞ 心臓、腎臓の機能不全には禁忌。その他、妊娠中、授乳中、そして
微量ながらニコチンも含むため、ニコチンに敏感な方は注意する。
まれにスギナアレルギーの方もいるので、そちらも注意の事。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スギナは難病のくすり

ガンや糖尿病、腎臓炎、結石、カリエス、肝臓病、胆嚢炎、リウマチ、神経痛その他に
驚くべき効果がある。
スギナは3〜16%の珪酸を含んでおり、この珪酸と共に他に含まれる未知成分が
多くの難病を治す力になっていると言われている。

化学肥料(や農薬)のまかれた土地に生えているものは避け、森の中や林の中のものが
特に効能が大きい。


                          「家庭でできる自然療法」東城百合子






参考文献: "Encyclopedia of HERBAL MEDICINE" Andrew Chevallier  「家庭でできる自然療法」東城百合子
       「英国流 メディカルハーブ」リエコ・大島・バークレー
       



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by marie-foliage | 2017-02-22 09:05 | ハーブ

ローズヒップ用のバラ

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© wikipedia                     © MONKEYDRUM



<こちらの記事は、今後も新しい知識、更新情報を追記して参ります>

私の主宰するクラスで時々ご質問を受ける、メディカル使用のバラのことを、ここにまとめておきたいと思います。

まずは、「ビタミンCの爆弾」としてビタミンCが豊富なことで知られるローズヒップティーのローズ。
こちらは、なんのバラの実でもよいのかと言いますとそうではなく、やはり野生種、もしくはそれに近いバラの花後の実を使用します。

日本のイノバラやハマナスなどの一重の楚々としたバラを、皆さんもご存知のことかと思います。これらはいわゆる野生種、Wild Rose に分類されます。(ただ、ぱっと見、一重のバラだからと言って、すべて野生種とは限りません。その後、人工or自然交配した種、ハイブリッド種でも一重のバラはあります)

野生種は、園芸種に比べて、どうでしょう。
過酷な土地に根をはやし、そこに生き延びていかなければなりません。
その「生きる力」が、強い芳香となったり、成分となった所以なのでは・・・と想像します。


薬効を期待したローズヒップに使用される代表的なバラは、ドッグローズ(Rosa canina)、ハマナス(Rosa rugosa)、シナモンローズ(Rosa majalis)などです。いずれも、Wild rose に分類されるバラです。(カッコ内は、学名です。特にメディカルハーブでは、英名ではなく、学名で購入したり栽培したり、調べることが基本です)

文献によっては、原種よりのオールドローズ(原種や自然交雑によって出来た亜原種、古代に交配されたと考えられる栽培種含む)、スイートブライヤー(Rosa rubiginosa)もローズヒップに使用されるようです。

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ドッグローズ(Rosa canina)

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ドックローズの花後のフラスコ型の赤い実は、昔からタルトやジャムにも利用されたらしい。
しかしながら、花には精油にできるほどの芳香はないため蒸留には使用されず、もっぱらローズヒップとして活用されてきたバラのようだ。

このユニークな名前の由来を記載しておこう。
一つは、このバラの根が狂犬病の薬となったということから。そしてもう一つは、「ダッグ(dag)」は「ダガー(dagger/ 剣)」の縮小語で、ドッグローズのバラの棘が大きく、鋭いことに由来しているという説もある。

ビタミンC(その他ビタミンA、B1、B2、K)、フラボノイド、タンニン、ペクチン、植物酸、ポリフェノール、カロチノイドなどを含む


■ ハマナス(Rosa rugosa)

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シナモンローズ(Rosa majalis)



スイートブライヤー(Rosa rubiginosa)

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卵型の実を付ける、スイートブライヤーの学名の種小名、'rubiginosa'は、ラテン語で「錆色」の意味。茎や葉が、茶色がかった赤色を帯びていることからついたと言われている。

古くは「エグランティン」と呼ばれ、シェークスピアの「真夏の夜の夢」では、ハニーサックルと一緒に甘い香りの天蓋を作るとして描かれているそうだ。ちなみに英語の」エグランティン」、フランス語の「エグランティーヌ」は、「野バラ」の意味だそう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ローズヒップを家庭の庭で収穫した場合は、色々注意事項があります。

霜が降りた後の収穫が、一番ローズヒップに甘味があるそうですが、早く摘まないと、褐斑病になってしまいます。
また、実の中をあけると毛で覆われた種が入っていますが、この種子は腸を刺激するそうなので食べない方がよいそうです。
自家製のローズヒップを作る時は、以上のような点に気を付けて収穫、処理、利用をすることをお勧めします。



参考文献:"Roses" Roger Phillips & Martyn Rix. 「ハーブ&スパイス大事典」ナンシー・J・ハジェスキー著 「基本ハーブの事典」北野佐久子著
  "Encyclopedia of HERBAL MEDICINE" Andrew Chevallier



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by marie-foliage | 2017-01-29 16:20 | ハーブ

喉ケアハーブシロップ

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年末から長らくひいていた風邪ですが、途中から咳が出てきました。

ハーブティー、ティンクチャー、昆布の黒焼きやコーレン、その他外側からのケアーーー今まで色々やってきましたが、今回はシロップを作ってみました。
(いつも病気の時は、自分や家族が実験台です!)

所属している日本メディカルハーブ協会の資料を参考にして、あとは自分流も取り入れながら作ります。
(上記写真上列左から)リコリスルート、オレンジピール、ローズヒップ、フェンネルシード、(下列左から)ジンジャールート、クローブ、マシュマロウルート、ペパーミントを鍋に入れ、水から煮ます。
写真には載せていませんが、タイムやエルダーフラワーなども有効でしょう。
(タイム、ペパーミント、クローブ、フェンネルは少なめの分量をお勧めします。全部を揃えなくてもいいですが、ペパーミントやオレンジ、ローズヒップなどを入れると、飲みやすくなると思います。)

水量が約1/4まで煮詰まったらレモン汁とハチミツを加え、また数分煮たら、消毒済みの容器に入れて保存します。

お湯で割って飲むのもよし、ハーブティーなどにシロップとして垂らして飲むのもよいです。


これらのハーブの何が、喉や咳に良いのかーーー。
ひとつずつ、成分的にも意味があります。

それらを理解していくことが、ハーブ、そして自然界に愛を持っていく始まりになります。
ブログでは書き切れませんが、これからの私の主宰するクラスにて、皆さんにその意味をシェアさせて頂きたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回はその他、ジンジャーの精油(エッシェンシャル・オイル)にも助けられました。
手持ちの無香料のクリームやコスメグレードの植物性オイルなどに精油を1滴ほど垂らして、喉や気管支の辺りにぬっておきます。

いつもはユーカリを使うことが多いのですが、今回はジンジャーを積極的に試してみたのですが、穏やかな効果を感じましたよ。
(ただ、衣類にしょうがのかほり!が移ることがありますので、首もとのあいた洋服で塗布されて下さい。)


喉風邪をひかれている皆様の参考になりましたら、幸いです。


「植物で、喉を癒す」六耀社さん過去コラム記事


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by marie-foliage | 2017-01-16 07:42 | ハーブ


美は、見る人の心の中に。


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