ゾイデル海ミュージアム(2)/アポセカリーショップ

b0319247_00595017.jpg


ひとつ前の記事の続きになりますが、オランダのゾイデル海博物館の敷地内には、1930〜50年代に実在した薬局が移築されたものもありました。
メディカルハーブに携わる者としては、興奮せずにはいられない場所。

棚にずらりと並べられた薬ビンを眺めるだけで、わくわく感が止まりません。
ボランティアとしてお店に立っていた女性に話を聞くと、おそらくビンの中はドライハーブがメインだったと思う、とのこと。
昔の器具も色々展示されていて、とても興味深いものがありました。

b0319247_01001539.jpg
b0319247_01002765.jpg
b0319247_01000328.jpg
b0319247_01005404.jpg
b0319247_01010670.jpg

昔のハーバリストは、自分で植物を育ててそこから薬の数々を作っていたそうで、お店の裏の方にはハーブガーデンを再現したものもありました。

b0319247_02085002.jpg

そして一つ、気になったことが。

実は、2012年に二度目のベルギー/ブルージュの旅をした時にも見かけたことのある、薬局(アポセカリーショップ)に看板のように取り付けられている、大きく口を開けた人の顔の像。
こちらのお店の入り口にも取り付けられていました。

b0319247_01012485.jpg

ベルギーの旅をした時も「これは一体何の意味だろう?」と不思議に思っていましたが、この店内の展示物で、その謎が解けました!

店内奥には、さまざまなお顔の像が、”The Mussulman" という表題でたくさん展示されていました。
直訳すると「イスラム教徒?!」なのですが、ターバンを巻いた男性像が多く、こちらはつまりトルコ人ーーー阿片(ポピー)が薬(鎮痛薬モルヒネ)に使われていたことに所以するようなのです。
またこの口を開けたお顔は「病人のシンボル」でもあり、中には、舌の上に正露丸や仁丹!のような小さな黒い丸い粒のお薬を乗せたお顔の像もありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5世紀前後、イスラム圏の交易網が発達し、インドや中国、アフリカの中部などの各地にアヘンはもたらされた。アラブ商人は医薬品としてのアヘンを商品とみなしていた。東アジアにも伝来した。シルクロードを通じて、アラブ商人が持ち込んだと考えられている。500年頃に薬学者であった陶弘景により編纂された『唐本草』には医薬品としてのアヘンの記述がある。それ以前に、シルクロードを通じて持ち込まれた医薬品、底野迦(てりあか)にはアヘンが含まれていたとの指摘や、三国時代医師である華佗の用いた麻酔薬、麻沸散にアヘンが含まれていたとの指摘がある。当時の中国において、アヘンはレクリエーション使用が行われることはなく、朝に至るまではアヘン禍に陥ることは無かった。

11世紀前後、イスラム圏との接触を経て、アヘンはヨーロッパに再伝来した。再び、医薬品として用いられた。15世紀頃からは麻酔薬としても用いられた。20世紀初頭までは民間療法の薬剤として用いられた。ヨーロッパにおいて、「アヘンの危険性の認知」や「アヘンの習慣を持つ者が多い中国人の各地への移住とそれによる中国人コミュニティーとの接触」に伴い19世紀には反アヘン運動が高まった。

大航海時代を経ての西欧諸国による海上貿易において、アヘンは重要な商品となった。中国では、西欧諸国、特にイギリスによりアヘンがもたらされ、アヘン禍に陥る。イギリスは交易において三角貿易の構造を構築し、アヘンを用いて資産を獲得した。このアヘン貿易は、規模や対象、時代こそ違うものの諸国においても同様の交易が行われ、オランダ、日本、トルコペルシアなどはアヘン貿易で資金を獲得した経験を有する。英中間において、アヘンはアヘン戦争の引き金となった。


Wikipedia より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



下記のMore⇩に、お顔の像のお写真を載せておきましたので、どうぞご覧下さい。
この後、オランダの色々な地の薬局でも、このようなお顔の像を何度か見かけました。
オランダ、ベルギーにお出かけになられることがあれば、是非この看板ならぬお顔の像をご覧になってみて下さい♪

b0319247_02015706.jpg



b0319247_14303391.png
Instagram(こちらにも、旅の記録を発信中。よろしければどうぞ♪)






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

余り画像が良くなくて恐縮ですが、薬局店内奥に展示されていた顔の像の一部です。

b0319247_01013659.jpg
b0319247_01014749.jpg

こちらは、Delft(デルフト焼きで有名な町)で見かけた現役の薬局。

b0319247_01421636.jpgb0319247_01420695.jpg























こちらは、Leiden(ライデン大学で有名な町)で見かけた像。
まだまだ、残りの旅でも出逢いそうです。

b0319247_01434629.jpg
アムステルダムでも出逢いました!
こちらのDrogist(薬局)は、店内の棚に、たくさんの像が!!
お店に立っていた女性のお父様がお店を守ってらした頃、いろんな方から自然と集まってきたんだそうです。
こちらはその一部。

b0319247_14050799.jpg

お店のウインドーに飾られていた、小さな像。

b0319247_14051647.jpg
棚に陳列されていた像。ひとつ、分けてほしい・・・!



[PR]
by marie-foliage | 2017-07-31 01:22 | 旅(ヨーロッパ、アメリカ)


美は、見る人の心の中に。


by marie

プロフィールを見る

リンク

最新の記事

ユトレヒトの花市場
at 2017-09-14 14:12
Thyme ハニーシロップ
at 2017-09-07 03:59
ユトレヒトでの不思議な出逢い。
at 2017-09-03 13:30
リンネ縁の地/ライデン大学
at 2017-08-25 01:05
9月メディシナルハーブ・ベー..
at 2017-08-19 01:57

カテゴリ

お花の会ご案内
お花の会 Botanica
アロマクラスご案内
アロマクラス Essence
ハーブクラスご案内
ハーブクラスHerboristerie
FOLIAGE Heirloom
花、植物
ハーブ
アロマ
料理
暮らし
健康
旅(ヨーロッパ、アメリカ)
旅(アジア)
愛用品
お知らせ
Berkeley,S.F.(お店含む)
ごあいさつ
Works
音楽
心への言葉

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
more...

記事ランキング